スマホ紛失は電源OFFになるまでが勝負!電池切れで捜索が激ムズに
新年早々、スマホを紛失するというトラブルに見舞われました。
1日近く捜索して無事見つかったので、それは良かったのですが、電源がきれてしまったスマホを探すのはとても大変でした。
スマホの目覚ましアラーム音が最後の記憶
1月2日の8時に、リビングの方からスマホのアラーム音が聞こえてきました。
しかし、この日はまだまだ三が日真っ盛りです。
8時に起きる必要がなかったので、アラームを止めることなく、二度寝体制に入ります。
その後、たっぷり二度寝を楽しみ、10時過ぎに目を覚ましました。
寝ぼけまなこにスマホはどこだったか探すものの、うまく発見できません。
特に人と連絡する予定もなかったので、まあいいやと思って、スマホ捜索を中断し、新年の福袋を購入しようと出かけることにしました。
今思えば、この時のこの対応が失敗の始まりでした。
スマホの電池が力尽き、電源OFFに
翌日になると、朝響いてたアラームが鳴りませんでした。
どうやらスマホのバッテリーが切れてしまったみたいです。
よく考えると、元日に充電していなかったので、電池残量的にも限界でした。
まだこの時も、どこかに置いてるだろうと楽観視していました。
しかし、夜にスマホの捜索を再開したところ、全く見つからない事態に陥ります。
普段スマホをおいてそうな場所にはいくら探してもスマホが出てきません。
スマホ電源OFFだと探索サービスも使用不能に
それなら紛失したスマホを探すサービスを使ってみようと思い立ちます。
私のスマホはAndroidだったので、端末のグーグルアカウントを使い、Chromeにログインします。
デバイスを探すサービスでは、スマホのGPS情報や音で鳴らして探すことができます。
しかし、なんということでしょう。デバイス紛失サービスは、電池切れのスマホには全くの無用の長物でした。
音は鳴らせないわ、GPSも履歴を取得する設定ではなかったので、最後のGPS発信がどこなのかもわかりません。
必死の捜索にもかかわらず、全く見つかる気配がなかったので、2日に聞いたアラームは実は間違いで、どこか外で落としたかもしれないと思うほどでした。
大掃除したごみ袋を漁るまでに…
同時に年始の片付けをしていて、大量のゴミが出ていたのですが、そのに紛れ込んでしまったのでは?と思い、ゴミ袋を漁り返すという行為も行いました。
けれども、いくらゴミを掘り返しても出てきません。
本格的にスマホを無くしたかもしれないと考えるようになってきました。
その日は午前2時までスマホ捜索に明け暮れるも見つからず、不安に駆られながら眠りにつきました。
翌日、普段使わないカバンからスマホ発見!
失意のまま目覚めた朝。
もしかしたら、どこかで落として、交番に届いてるかも?
と思い、近所の交番に朝から向かいます。
けれども、最寄りの交番には届いていませんでした。
さらに、年始はスマホの落し物が大量発生して処理が追いつかないと言われて、ダメージを受けつつ紛失物届けを出し、朝よりも落ち込んだテンションで帰宅します。
その日も午前中はスマホを家の中で必死に探したものの、発見には至りません。
午後からは用事があったので、捜索を打ち切り、用事の準備をし始めます。
その用事には普段使用していないカバンを使用したのですが、持ってみると、触ったことがある感触をカバンの中から感じました。
カバンの中を探してみると、なんと!スマホ発見!
なんということでしょう。こんなところにあったとは・・・
「なぜこんなところに入れたのだ」という自分への怒りよりも、再会できた喜びが上回りました。
教訓:スマホは、無くしたらすぐ探せ
今回、スマホを探すために半日近くの時間を費やしてしました。
これは本当に無駄な時間でした。
もし、アラームが鳴った時にどこにあるか捜索していれば、この時間は不要だったはずです。
しかし、電源がOFFになったことでスマホを着信や探索サービスで探すことができず、物理的に探すしか手段がなくなりました。
そのため、スマホは無くしたと思ったら、絶対にすぐに探しましょう。
日が経過するほどに、スマホの電源が切れ、捜索が非常に困難になります。
【2020年版】洋服の青山の福袋紹介!カジュアルウェアとボクサーパンツがお得
先程スーツのAOKIの2020年の福袋について紹介しました。
続いて同じスーツ量販店、洋服の青山で購入した2020年福袋を紹介したいと思います。
※スーツのAOKIの福袋紹介記事は↓
- 洋服の青山の福袋の特徴
- 2020年の洋服の青山で購入した福袋は?
- ハローキティデザインでこの価格はお買い得
- メンズのカジュアル福袋3000円も同様
- カジュアル福袋はAOKIよりもお得
- 福袋購入者にはハローキティカレンダーも
- 5000円以上でハローキティ子年の干支皿
- 終わりに
洋服の青山の福袋の特徴
洋服の青山では福袋として、ビジネス用アイテムとカジュアルグッズの2種類があります。
- ドレスシャツ福袋
- ネクタイ福袋
- ベルト福袋
- ブランドソックス福袋
- ボクサーブリーフ福袋
- スポーツカジュアル福袋
- アウトドアカジュアル福袋
- レディスカジュアル福袋×2
競合のスーツのAOKIに比べると、ベルトやネクタイなどのビジネス用アイテムは同程度ですが、カジュアルのラインナップが洋服の青山の方が充実しています。
2020年の洋服の青山で購入した福袋は?
洋服の青山で販売された2020年の福袋について紹介したいと思います。
今回、カジュアル福袋をメンズ用とレディス用の2種類購入しました。
中身はデザインは異なりますが、以下の4種類が入っています。
- フリースパーカー
- フリースパンツ
- 裏起毛ロングTシャツ
- 裏起毛パンツ
ハローキティデザインでこの価格はお買い得
洋服の青山のハローキティ福袋は3000円でしたが、パーカーとロングTシャツ、2種類のパンツの合計4着も入っています。
ハローキティがデザインされた服は、1着だけで福袋と同じ値段ぐらいするので、とてもお買い得です。
フリースに裏起毛とどちらも来ていて暖かく、肌触りのよい素材です。
メンズのカジュアル福袋3000円も同様
メンズのカジュアル福袋もハローキティと同様の構成でデザインがMLB仕様となっています。
同じ構成ですが、ベースボール仕様となっています。
この値段で4着入っているのは、ハローキティ同様にお買い得といえます。
カジュアル福袋はAOKIよりもお得
スーツのAOKIと洋服の青山の福袋を比較した場合、ビジネス用アイテムはAOKIの福袋の方がコストパフォーマンスに優れており、お得です。
しかし、ルームウエアなどのカジュアル用福袋は、洋服の青山のほうがお買い得です。
また、ボクサーブリーフの福袋も同じ1000円で入っている枚数が
- スーツのAOKI:3枚
- 洋服の青山:5枚
福袋購入者にはハローキティカレンダーも
今回福袋を購入したところ、ハローキティカレンダーをもらいました。
なんとカレンダーの絵柄が文庫本などのブックカバーに再利用できるようになっています。
カレンダーはその月が終わると捨てることになるので、環境にも優しく、SDGs的発想を感じます。
5000円以上でハローキティ子年の干支皿
さらに5000円以上の買い物をすると、2020年の子年のハローキティ絵皿がもらえます。
ネズミの着ぐるみを着たハローキティが描かれており、周りには打ち出の小槌で小判が出てきています。
実はネズミは打ち出の小槌の持ち主である大黒天の使いだそうです。
以前イノシシのお皿ももらいましたが、とても可愛らしい絵皿です。
終わりに
今回、2020年に発売された洋服の青山の福袋について紹介しました。
洋服の青山はビジネス用よりもカジュアル用福袋がお得でした。
ルームウエアが欲しい人にはオススメです。
またメンズのボクサーブリーフはAOKIよりもコスパが良いのでこちらもオススメです。
ぜひ、興味が湧いた方は売り切れないように早めに買いに行ってみて下さい。
【2020年版】スーツ・AOKIの福袋紹介!ノンアイロンシャツと靴下がお得、コリラックマも
2020年あけましておめでとうございます。
新年の元日の恒例イベントとしては福袋です。
2020年のスーツのAOKI(アオキ)の福袋ではノーアイロンシャツや靴下のビジネス用から、普段着で使えるカジュアル用まで各種用意されています。
今回、AOKIの福袋について紹介したいと思います。
- AOKIの福袋の種類と特徴
- 開店時間前に並ぶと先着プレゼントも
- 2020年AOKIで購入した福袋は?
- ノンアイロンシャツ福袋は絶対にオススメ
- ソックス福袋も10枚入りはAOKIだけ!
- 女性に大人気で希少なコリラックマ
- 1月2日も先着5名でスーツ7777円
- 2020年の洋服の青山の福袋と比較
- 終わりに
AOKIの福袋の種類と特徴
スーツのAOKIの福袋の特徴としては、
- ビジネス用アイテム
- カジュアル用アイテム
の2ジャンルを取り揃えています。
そのため、仕事でスーツを使う人はもちろん、スーツを着ない人にもオススメの福袋です。
ビジネス用福袋の種類
ビジネス用福袋の種類としては、以下の4種類があります。
- ワイシャツ
- ネクタイ
- ベルト
- ソックス
残念ながらメンズ(男性用)のみでレディス(女性用)はありません。
カジュアル用福袋の種類
カジュアル用福袋には、男性用だけでなく、女性用のアイテムが入った福袋が用意されています。
- ルームウエア
- レディス用ルームウエア
- 下着
- ソックス
- 暖か雑貨
レディス福袋は、毎年お馴染みのリラックマシリーズのルームウエアで、今回はコリラックマです。
開店時間前に並ぶと先着プレゼントも
なお、AOKIでは1月1日~1月5日まで開店時間前にお店に並ぶともらえる先着プレゼントも用意されています。
元日と明日1/2はスヌーピーのハンドタオル2枚組です。
1/3はランチバッグ、1/4,1/5はふた付きマルチカップが用意されています。
2020年AOKIで購入した福袋は?
今回2020年1月1日にスーツのAOKIで入手した福袋を紹介したいと思います。
- ワイシャツ福袋(ノンアイロンシャツ3枚セット)
- ソックス福袋(ソックス10足セット)
- レディス福袋(コリラックマふわふわルームウエアセット)
同じスーツ店の青山の福袋を比較した結果、この3つをセレクトしました。
ノンアイロンシャツ福袋は絶対にオススメ
1つ目のワイシャツ福袋では、5枚入りのビジネスシャツではなく、ノンアイロンシャツ3枚セットの方を選択しました。
アイロンが不要でメンテナンスが簡単なノンアイロンシャツは、もはや仕事では必須の存在です。
しかし、ノンアイロンシャツは通常のシャツに比べ、効果なのと安売りの機会が少ないので、福袋で購入するのが非常にオススメです。
今回も通常のワイシャツ(形状安定)5枚セットの福袋は12950円に対し、ノンアイロンシャツ3枚セットの福袋は14970円です。
値段の面でもノンアイロンシャツ一択です。
洋服の青山では、以前、ノンアイロンシャツ10円キャンペーンがありました。
しかし、残念ながら2020年の福袋では通常のワイシャツ福袋はあるものの、ノンアイロンシャツはありませんでした。
そのため、ノンアイロンシャツを入手するなら、スーツのAOKIの福袋を買いましょう!
ソックス福袋も10枚入りはAOKIだけ!
ソックス福袋も10枚入りで1個あたり100円でビジネス用靴下を入手できます。
洋服の青山や他のスーツ店でもソックス福袋は必ずありますが、靴下10枚入り福袋はAOKIだけでした。
毎年AOKIのソックスを購入すると、デザインが近いものが入っているので、昨年購入した靴下で片方穴が空いてしまった場合の代替にも使えます。
そのため、毎年AOKIでソックス10枚福袋で仕入れるのが、サイクルとしてオススメです。
女性に大人気で希少なコリラックマ
毎年AOKIではリラックマシリーズのルームウエア福袋が用意されていますが、2020年はコリラックマでした。
毎年このリラックマシリーズの福袋は人気で、元日の夕方にはなくなっていまいます。
他のメンズ福袋に比べると入荷個数も少ないため、非常に激戦な福袋です。
洋服の青山はハローキティのルームウエアでしたが、フードがコリラックマデザインになっていて、可愛いのが特徴的です。
1月2日も先着5名でスーツ7777円
スーツのAOKIでは1月2日も先着5名にスーツやコートなど7777円で購入できるお年玉早朝割引があります。
スーツの場合29,000円までの商品を7777円で購入できるため、21223円引き(73%引き)になります。
メンズだけでなく、レディススーツも対象なので、女性にオススメです。
2020年の洋服の青山の福袋と比較
「AOKIの福袋と洋服の青山の福袋をどちらがお得なのか?」
気になる方も多いと思います。
私の方で店で実物の福袋をチェックして評価してみました。
ワイシャツ:洋服の青山よりもスーツのAOKIがお得
→ノンアイロンシャツを福袋に用意したスーツのAOKIがオススメ
ネクタイ:洋服の青山よりもスーツのAOKIがお得
→5本の青山よりも7本のAOKIの方がコスパが良い。洗えるネクタイなのもメリット
ソックス:洋服の青山よりもスーツのAOKIがお得
→5本の青山よりも7本のAOKIの方がコスパが良い。
→ボクサーブリーフ3枚のAOKIよりも5枚の青山の方がコスパがよい
→洋服の青山の方が同じ福袋価格に対し、通常価格が高い
主にコストパフォーマンスの観点で評価しましたが、AOKIの方がビジネス用福袋はオススメです。
カジュアル用は洋服の青山の方がコストパフォーマンスが優れていました。
終わりに
今回、2020年のスーツのAOKIの福袋を紹介しました。
スーツのAOKI福袋ではビジネス用、カジュアル用の2種類がありましたが、ノンアイロンシャツ福袋は、仕事でスーツを利用する人に絶対オススメな福袋です。
その他、ソックス福袋もビジネス用靴下が10足入っており、お買い得です。
ルームウエアはライバルの洋服の青山のほうがお買い得ですが、レディス用コリラックマ・ルームウエア福袋は、数も少なく人気のアイテムです。
競合の洋服の青山との福袋の比較も行ってみました。
ぜひ、スーツのAOKI福袋の購入検討に活用下さい。
2019年の自分の活動を振り返ってみた~業務自動化やメディア運営の進展
昨日で仕事納めを迎え、2019年も残すところあと僅かになりました。
今年一年は仕事(Google apps scriptの自動化)も自分で運営しているメディアも大きな進展がありました。
そんな2019年を振り返ってみたいと思います。
- 仕事編① 業務自動化がお仕事に
- 仕事編② グーグルアナリティクスのスペシャリストに
- 自メディア編① 企業の記念式典にお声がかかる
- 自メディア編② 週刊誌にも掲載
- 自メディア編③ 企業や他のユーザーとコラボ
- 終わりに
仕事編① 業務自動化がお仕事に
2018年にグーグルアナリティクスのリアルタイムユーザーを参照し、アクセス急増すると、slackにバズっていることを通知するツールを開発しました。
ツール開発にはGoogle Apps Script(GAS)を利用しました。そのため完全無料でこうしたツールの運用ができています。
それからメールマガジンの作成支援ツールを作成し、社内表彰を受けたりしました。
その結果、部署内に自作ツールが蔓延し、さらに色々な人からも業務改善の相談が来るようになりました。
ただ、元々こうした業務自動化や業務改善は、自由研究という形で通常業務ではありませんでした。
業務外での依頼が沢山になった結果、上の人も良くないと判断した結果、正式な業務に昇格しました。
仕事編② グーグルアナリティクスのスペシャリストに
業務改善や便利ツール作成で依頼を受けた中で、何度も取り組んだのが、グーグルアナリティクスのデータを用いたレポートツールでした。
こちらもGoogle Apps Scriptを使い、グーグルアナリティクスをAPIでリクエストしたりしました。
GAの標準レポートでは出力できない形式や、カスタムディメンションを集計したレポートツールを開発しました。
その中で、グーグルアナリティクスの指標とディメンションについては徹底的に調べました。
どのディメンションならクロス集計可能かもトライアンドエラーを繰り返しました。
さらに、フィルターの使い方もAND、ORに加え、組み合わせも試しました。
気づけば、グーグルアナリティクスのレポートツール作成を通して、GAについても習熟を深めました。
今ならGAIQにそのまま受かるんじゃないかと思っています(笑)
自メディア編① 企業の記念式典にお声がかかる
自分が運営しているメディア宛に企業の方から記念式典の取材をしてほしいと依頼を受けました。
依頼を受け、記念式に参加すると、プレス用のタグを渡され、参加者に取材をすることができました。
記念式に参加している取材した人もメディアを知っていてくれたりして、嬉しかったです。
自メディア編② 週刊誌にも掲載
2019年の夏には週刊誌から取材を受けました。自分のメディアに関することではなく、ある事件について解説とコメントを求められました。
こうした形で取材を受けたのも初めての経験でした。
週刊誌のwebサイトにも掲載され、ヤフーニュースで話題になったこともあり、
「メディア名+私の名前」が検索でサジェスチョンされるようになりました。
ただ、この掲載に関しては、批判の声もSNSに投稿され、やや炎上の様相を呈しました。
そうした点では、ある意味メンタルも鍛えられました(笑)
自メディア編③ 企業や他のユーザーとコラボ
最初に紹介した企業の方からお声掛けをいただいたことをキッカケに、逆にこちらからコラボ企画の提案を行い、見事実現に結びつけることができました!
ユーザーからの応募型のイベントでしたが、1500を超える応募があり、大成功でした。
その結果、SNSでもトレンド入りするなど、企業の人も無事に盛り上がることができたので、喜んでいただけました。
終わりに
今回、2019年の公私における活動を振り返ってみました。
2019年は色々と激動の1年だったと思います。仕事で言えば、部署におけるポジションを確立し、以下に業務の無駄をなくし、効率化を図ることを目的に取り組みました。
正直、全力で作りすぎた感はありますが、SNS投稿自動化や業務効率化に力を発揮してこれたと思います。
また、自分のメディアでも自サイトの枠から一歩進んだ形になりました。
さらに、紹介はしていませんが、過去最高PVを更新したりと、サイトグロースも進み、年間の目標PVも達成しました。
おかげさまで色々と思い出が残る濃い一年になりました。
来年2020年にはますます今の仕事に取り組みつつも、新たに始まった取り組みをよりスケールできるよう取り組んでいきたいと思います。
Google Apps Script(GAS)で音声合成を扱うなら「Cloud Text-to-Speech」で決まり
Google Apps Script(略称:GAS)でテキストから音声を生成する音声合成のサービスを作りたい。
そんな時オススメはやはりGoogleの音声合成サービス「Cloud Text-to Speech」です。
何が良いのか、そのメリットを解説したいと思います。
- Google Apps Script(GAS)で音声合成
- GASで利用可能な無料の音声合成サービス
- どの音声読み上げがGASで利用しやすい?
- Google Apps ScriptならCloud Text-to Speech一択!
- Cloud Text-to-SpeechをGASで使う手順
- 終わりに
Google Apps Script(GAS)で音声合成
最近、Google Apps Scriptでツイッターのボットを作りました。
毎日特定のサイトをクローリングして、情報を取得し、その情報をツイートするbotです。
ただ、それだけだと勿体ないなぁと思い、せっかくなら投稿文を生成する際に音声データ化すればよいと考えました。
そうすれば、最近はやりの音声プラットフォームなどにも情報の発信が可能になります。
ワイヤレスイヤホンを購入してから、音声が面白いんじゃないかと思い始めていました。
「音声でも情報を届けられたら、ツイートではリーチできない層にアプローチできるのでは?」
と仮説を立てました。
ただ、自分の声でテキストを読み上げて音声化するのは労力がかかりすぎます。
せっかくツイッターbotは自動なのだから、音声の処理についても自動化したいと考え、たどり着いたのが「音声合成」でした。
GASで利用可能な無料の音声合成サービス
Google Apps Scriptで使えそうな音声合成サービスで、かつ無料で利用可能そうなのを探していたところ、以下の3つが該当しました。
いずれも無料でAPIとして利用ができます。
他にも音声合成ソフトや、音声読み上げソフトは色々ありますが、Webページ上でテキストを入力するタイプが多いです。
APIとして利用しやすく、利用評判も高いのは上記の3つでした。
※PollyとCloud Text-to-Speechは、月の処理量が上限を超えると費用が発生します。
どの音声読み上げがGASで利用しやすい?
今回、NTTドコモ、アマゾン(AWS)、Google(GCP)の3つの音声合成サービスの中で、Google Apps Scriptで音声データを生成しやすいか、調査しました。
性能面よりもサービスの利用条件からGASで使えるものを検討しました。
NTTドコモ 音声合成
1番目のNTTドコモのサービスは、日本の会社が開発した音声合成システムをベースに開発されており、音声の自然さや滑らかさの評価は高かったです。
- 利用に際して申請が必要(WEBで完結しなさそう)
- 商用利用は不可
- API利用に有効期限が設けられている
といった制約になる条件がありました。
将来的な拡張を考えると、2,3番目はクリティカルかなと思いました。
Amazon Polly
AWSで有名なAmazonが提供している音声合成サービスです。
日本語の話者にも対応し、近年発話能力の向上していると評判です。
AWSのアカウント登録もSMS認証は必要になりますが、Web上で完結します。
実際に試したところ、かなり滑らかでスムーズな音声が出力されます。
しかし、GASからPollyにAPIを投げるところがなかなか難しいです。
残念ながらネットにドキュメントもそこまで転がっていませんでした。
そのため、GASでPollyを使うのは、APIの認証がネックになりました。
Google Cloud Text-to-Speech
話者も、英語の中でもイギリス英語やアメリカ英語だけでなく、インド英語にも対応しています。
もちろん日本語の話者も男女ともに対応しています。
音声の再生も非常にスムーズで、音声合成っぽい声ながらも、十分聴きとることができる流暢さです。
「Cloud Text-to-Speech」は同じGoogleのサービスなので、GASとの連携がやりやすいです。
通常だとOuth認証など手間がかかる部分が不要で、GASで簡単にCloud Text-to-SpeechのAPIを実行することができます。
Google Apps ScriptならCloud Text-to Speech一択!
Google Apps Scriptで音声合成をやりたいという希望に対しては、今回私が調べた限りは、Cloud Text-to Speechがベストプラクティスと考えます。
GASとサービスの連携のしやすさは他の2種類に比べ、圧倒的に簡単です。
「GASを使う=環境構築に工数をかけたくない」というユーザーが多いと思います。
そうしたユーザーに、導入までのコストが非常に少ないCloud Text-to Speechは挫折を防ぐことができます。
Cloud Text-to-SpeechをGASで使う手順
Cloud Text-to-SpeechをGoogle Apps Scriptで使う手順を解説します。
以下の4Stepで利用できます。
- Cloud Text-to-Speechの管理画面(GCP)でAPIを有効化
- GAS上でAPIを有効化したGCPプロジェクトと紐づけ
- GASのマニュフェストファイル修正
- APIリクエスト時のヘッダーに「ScriptApp.getOAuthToken()」追加
これだけで、実行できるようになります。
Outh認証の部分は簡単に利用できるので、とても便利です。
さらに、Google Driveにも簡単に保存できるので、音声データの自動出力、ファイル保存のフローが確立できます。
終わりに
Google Apps Scriptで音声合成を行いたい場合は、同じGoogleの「Cloud Text-to Speech」一択です。
凄く簡単にテキストデータから音声ファイルを作成し、Google Driveにファイルを保存するところまでがGASで作ることができます。
Google Apps Scriptを使っていて、音声合成に興味がある方は、ぜひ、Cloud Text-to-Speechを試してみて下さい。
プログラミングトイ「ボットリー」を使用した感想と子どもたちの反応を紹介
アメリカのプログラミングトイでトイオブザイヤー 2019を受賞した「ボットリー」を入手してみました。
実際に私が使用してみた体験談や、子どもたちからの興味・反応がどれくらいあったか、紹介したいと思います。
- プログラミングトイ「ボットリー」とは
- 可愛いらしい見た目で子どもも興味を持ちやすい
- 付属のリモコンでプログラミング体験
- 繰り返し処理や条件分岐も学べる
- ボットリーを使ってみた感想
- ただし、本格的なプログラミングはできない
- 終わりに
プログラミングトイ「ボットリー」とは
プログラミングトイのボットリーはLearning Resources社が販売するコーディングロボットです。
大きな目が特徴的で、ロボットらしい見た目と可愛らしさが両立されているデザインです。
車輪が2つついており、これで移動することができます。
付属品の腕を装着すると、モノを掴むことはできませんが、モノを運んだりすることができます。
可愛いらしい見た目で子どもも興味を持ちやすい
ボットリーは写真の通り、ロボットの見た目でありながら、かわいらしさも兼ね備えています。
そのため、子どもたちも興味を持ちやすいデザインになっています。
実際に、何人かの子どもに試してもらいましたが、すぐに飛びついて楽しそうに遊んでくれました。
付属のリモコンでプログラミング体験
ボットリーでは付属しているリモコンを使って、プログラミング体験ができます。
リモコンのボタンも10個以下で構成されていて、ボタンの内容が直感的に理解できるようになっています。
- 前進
- 左90度回転
- 右90度回転
- 後退
の4つの行動をプログラミングの順序や処理の考え方を学習できます。
繰り返し処理や条件分岐も学べる
通常のボタンとは別に、入力した操作を繰り返す「繰り返し処理」も入力できます。
コードの効率化や無駄を省く合理化の考え方が身に付きます。
さらに、ロボットの正面に障害物があると検知するセンサーが搭載されています。
センサーモードに切り替えると、障害物を検知した場合の処理を入力できます。
これは「IF-THEN処理」と言われる条件分岐です。プログラミングにおいて、条件分岐は必須の考え方です。
障害物を検知した場合に、迂回する処理をセットしておくと、障害物があっても、ぶつかることなく、移動することができます。
ボットリーを使ってみた感想
実際にボットリーで遊んでみましたが、大人でもかなり楽しく遊ぶことができました。
自分でスタート地点とゴール地点を設定し、ゴールに到達するために必要な行動を入力して、思い描いた通りの動きをしたときはかなり嬉しく感じます。
付属の腕パーツを加えると荷物を運べるようになるので、途中で荷物を拾って、ゴールまで運んだりといった条件など色々なバリエーションを自分で創造して楽しめます。
子どものたちも同様みたいで、特にこちらから指示することなく、ボットリーを使って色々な遊びを取り組みはじめました。
やっているうちに目標との距離から何回前進すればよいかなど、試行錯誤を繰り返して、どうすればうまくボットリーをプログラミングできるか夢中になってくれました。
ただし、本格的なプログラミングはできない
素晴らしいプログラミングトイのボットリーでは、残念ながら本格的なプログラミングを行うことはできません。
パソコンやタブレットと接続しないため、Scratchのようなブロック型のプログラミングを行うことができません。
そうしたプログラミングを行いたい場合は、 ブロック型プログラミングができるロボット教材が必要です。
しかし、子どもたちが楽しんで遊べるプログラミングトイなので、プログラミングの導入にはピッタリです。
終わりに
今回、ラーニング・リソーシズのコーディングロボット「ボットリー」について紹介しました。
ボットリーは小学校に入る前の5歳からプログラミング思考を学べるプログラミングトイです。
実際のプログラミングはできませんが、プログラミングの上で必要不可欠な順序、繰り返し、条件分岐を、学べます。
また、ボットリーで遊びながら、課題解決能力や論理的思考を自然と育むことができます。
3人の子どもに実際にボットリーを使って遊んでもらいましたが、みんな興味を持って楽しそうに遊んでくれました。
特に男の子は自由な発想で色々な遊び方で、とても夢中になっていました。
そのため、就学前の幼児から小学校低学年のプログラミング未体験のお子さんにオススメのプログラミングトイです。
2019年最後のJBUG東京#13の参加レポート「平成→令和のプロジェクト振り返り」
2019年12月12日に開催されたJBUG東京の13回目に参加してきました。
直近数回は参加できなくなったので、久しぶりの参加でした。
札幌からのサテライト中継やたくさんのLTで盛り上がったBacklogユーザー会でした。
- Backlogユーザー会「JBUG」とは
- JBUG東京#13のプログラム
- JBUG札幌リモートセッション「 新人研修をBacklogで管理してみたら (仮)」
- セッション 「BacklogWorldとプロジェクトマネジメントと私」
- ライトニングトークLT5つ
- 2020年2月29日(うるう日)にBacklog World開催
- 終わりに
Backlogユーザー会「JBUG」とは
JBUGとはプロジェクト管理ツール「Backlog」のユーザー会です。
東京だけでなく、大阪や名古屋、札幌など全国各地で開催されています。
2017年から全国各地で35回以上開催されていて、のべ参加者は800名以上とのことです。
Backlogユーザー同士による知見のシェアやプロジェクトマネジメントのやり方を共有したり、ハックしたりしています。
2019年2月に初参加し、LTでAPIもくもくで制作したGoogle Apps Scriptのツールを紹介しました。
JBUG東京#13のプログラム
JBUGはエンジニア向けの勉強会プラットホーム「connpass」で参加申込ができます。
タイムスケジュールとプログラム内容が掲載されていますが、盛り沢山な内容です。
Time | What | Who |
---|---|---|
19:15 | 開場 | ----- |
19:30 | オープニング | JBUG運営 |
19:35 | 会場説明 | JBUG運営 |
19:40 | 乾杯&自己紹介 | 全員 |
19:55-20:15 | JBUG札幌リモートセッション 新人研修をBacklogで管理してみたら (仮) | 木原卓也さん( 株式会社ノースディテール )札幌よりリモート登壇 @tacck |
20:15-20:25 | 休憩 ドリンク・フード、歓談タイム | |
20:25-20:45 | セッション 「BacklogWorldとプロジェクトマネジメントと私」 | diffeasy 西さん @_takeshi_24 |
20:45-20:55 | 休憩 ドリンク・フード、歓談タイム | |
20:55 | LT1:こんなプロジェクトは嫌だ!〜アンチパターンから考えるPMの最適解〜 | 浪川舞さん / まいどる さん @maidol_28 |
21:00 | LT2:ホラクラシーにおけるプロジェクトマネジメント | LAPRAS株式会社 染谷健太郎さん @someken1025 |
21:05 | LT3:カスタマーサクセス × Backlog 〜平成から令和でサービス導入支援がどう変わったか〜 | Mie Sugawara(みこよし)さん @mie_s2525 |
21:10 | LT4:PMを孤立させない仕組みづくり~ぼくたちの500日間戦争~ | ARアドバンストテクノロジ株式会社 中野康雄さん @yasuoyasuo |
21:15 | LT5:フルリモートワークにおけるマネジメント | 鈴木孝之さん @kanbo0605 |
21:20-21:25 | クロージング | JBUG運営 |
21:25 | グループフォト撮影 | 全員 |
21:30以降 | 歓談タイム、そして懇親会へ! | ----- |
JBUG 東京#13「平成から令和に、この1年のプロジェクトを振り返る」 - connpass
JBUG札幌リモートセッション「 新人研修をBacklogで管理してみたら (仮)」
19:55よりJBUG札幌とハングアウトで接続したリモートセッションが行われました。
発表者:ノースディテール 木原卓也さん(@tacck)
木原さんの仕事の割合
- フリーダム:50%
- 見守り:30%
- 技術検証:20%
フリーダムの割合が半数という素敵な労働状態でした。
- 「マネジメントが得意か?」の質問に対して、会場からの挙手は少なめ
- プロジェクトは気が付くと業務が拡大、マネジメントが大変になっていく
- そのうちサブリーダーを立てて、押しつけ業務移管・委譲していく
- サブリーダーができるようになると、自分が去る
- プロジェクトの立ち上げ専門でのマネージメントが大半
そんな中、まじめにマネジメントをやるときが新人研修(新卒採用の技術研修)で、時間軸観点での分類でタスク管理、進捗管理、スケジュール管理を行ったそうです。
2019年の新人研修はどうだったのか?
- 統合的なソフトウエアではなく、それぞれの役割ごとに異なるサービスを利用
- うちの4つはBacklogでできるのでは?利用してみたら、というシミュレーションをしてみた
新人研修をBacklogで対応してみたら?
①書籍研修
タスク管理:課題登録で実現
②座学研修・プレゼン
ファイル管理:Backlogのファイル機能でアップロード
タスク管理:課題登録で実現
③開発研修(チーム開発)
ファイル管理:ファイル機能
コード管理:Git
進捗管理:課題登録で実現
スケジュール管理:ガントチャート
Backlogを使えば、これまで異なるツールで管理していたことを統一することができます。
新人研修にBacklogが良いと感じたところ
- Backlogに新人研修に必要な機能がそろっている
- UIがわかりやすい。Redmineを使っているユーザーも使いやすかった
- サービスを統一できるため、指導しやすい
運用で考えたいところ
Backlogを検討した結果
次回の新人研修ではBacklog使ってみます!!!
感想
今回は実際に新人研修にBacklogを取り入れたものではなく、Backlogを使って新人研修を進行するとどうなるかというシミュレーションする内容でした。
以前もマンションの管理組合にBacklogを取り入れたという話をJBUGで聞きましたが、プロジェクト管理ツールは「やること」を見える化するツールとして、新人研修でも便利だろうな感じました。
UIが分かりやすいのに加え、統一が図れるのでツールの習得にかかる時間も減らせるのもよいなと思いました。
休憩タイムとして、いきなりBacklogに関するAlexaスキルの紹介のLTが始まったり、実際にアレクサが起動したりと面白いリモートセッションでした。
ただ、質疑応答では、マイクがオフになっていたこともあり、東京からの質問に対する回答を聞くことができませんでした。
個人的にリモートワークのキモは、こうしたトラブルをいかに0にできるかだと感じました。
セッション 「BacklogWorldとプロジェクトマネジメントと私」
2つ目のセッションは東京で行われました。今度は逆に東京→札幌でリモートセッションでした。
発表されるのは福岡にある受託開発などを行うdiffeasyのCTO・西武史さんです。
diffeasyは「会社の理念が世界中の"むずかしい"を簡単に」をスローガンに、オーダーメイドの受託開発と「大会運営向上心」というサービスを運営しています。
セッションの途中にムーディーな雰囲気の曲が流れ始めるトラブルが起きました(笑)
今回の話はBacklogWorldの振り返りとDX時代のソフトウエア開発とPMがテーマでした。
BacklogWorldの振り返り
BacklogWorldのプロジェクトアワード最優秀賞受賞によって、メディア掲載なども行われ、知名度が向上したそうです。
採用や問い合わせ件数にプラスになったといい、「ありがとう!BacklogWorld」と感謝の意を表されていました(笑)
木材工場で起きた奇跡を紹介
BacklogWorldで発表された「田舎の木材工場で起きた奇跡」について、どういった内容だったか、紹介されました。
- ビックハウス:宮崎の木材工場でdiffeasyにシステム開発を依頼
- 社長の思い:iPadシステムを創りたい。社員に任せているけど、できない
- 社員:iPadってなんね?スマホってなんね?という状態
- 社員の平均年齢48歳、ほぼガラケーの老眼だった。
しかし、社長は今後ITシステムが必要になるという強い思いがあった
何をやるか?というところからスタートし、開発メンバーも現場で徹底ヒアリング。
スマホを触ったことがないお客様に担当者を付けてLINEのやり取りを開始したそうです。
設計図面のペーパーレス化に着手
そうしてヒアリングを進める中で、設計図面の管理が大変という課題が発見されました。
500枚近くあり1枚でも飛ぶと探すのがとても大変だったそうです。
ここに着目して、設計図のペーパーレス化を行い、スマホで拡大表示することで虫メガネが不要になったそうです。
その後、紙の設計図面はなくなり、すべてタブレットになり、元々は耳に鉛筆をつけていたのが、Appleペンシルになり、さらにAppleTVなど自分たちで活用するようになった。
このようにスマホやiPadすら分からない人たちが気づけば、自分たちで課題を見つけて、自分たちでITを使って課題解決ができるようになるデジタルトランスフォーメーションが宮崎の木材工場で実際に行われたことを紹介されました。
DX時代のソフトウエア開発とPMについて考える
後半はデジタルトランスフォーメーション(DX)についての話です。
西さんは、DXはただ単にソフトウエアを使って、困ったを解決するのではなく、ITを使った攻めの投資を行うことと説明されました。
DXでは小さな成功体験の積み重ねが大切
経営者の課題や悩みは尽きないため、DXの中では、小さな成功を積み重ねることが大切と説きます。
今回の事例でもまずITに慣れてもらうところからスタートし、そこから少しずつ従業員の方が成功体験を重ねていった結果、大きな課題解決にたどり着くとありました。
また、ソフトウェアのLTVを考え、ソフトウェアの価値を長いスパンで説明していくことが大切とのことでした。
DXを進める上での注意点
DX進める上で注意点として、noteでバズってた記事を引用し、「改革者は孤立する」ことを挙げました。
※以下の記事です↓
人は変化を恐れる生き物なので、ただ改革を推し進めると失敗する事例です。
diffeasyさんはそれを防ぐため、関係者全員ストーリーを共有し、ITのスペシャリストの立場ではなく、ともに業務を改善する伴走者というスタンスが大切と説きます。
また、社長のリーダーシップがないと、新しいことをやろうとするとかなり反発が起きるといいます。
材木工場でも、社長が「高原から世界へ」という大きなビジョンを唱えており、IT化に対し、大きなリーダーシップを発揮したことが成功要因だったそうです。
DX時代のPMの役割
デジタルトランスフォーメーションが叫ばれる時代のPMに求められる役割として、以下が紹介されました。
- 長期的な視点でお客様を巻き込むこと。
- 声を聞きすぎても、聞かなくてもダメ。PMのファシリテート力が大切
- 年配の方も職人なので、触れれば興味を持つ。気づけばパチンコ動画を視聴
感想
PMとしてファシリテート力が大切と感じさせられたセッションでした。
現場現場でどう調整するかがPMとしての腕の見せ所で、画一的なやり方は通用しないのだと。
つい過去の成功体験で、こうすればと思いがちだけど、きちんとそこにいる人とともに過ごして、どうすれば、その人達に変化を受け入れてもらえるか常にファシリテーションをPMとして意識するのが必要と痛感しました。
また、プレゼンも洗練され、引き込まれる内容で、とても面白く、あっという間でした。
ライトニングトークLT5つ
今回のJBUG東京#13ではLTが合計5つもありました。
それぞれのLTがどんな内容だったかレポートしたいと思います。
LT1:こんなプロジェクトは嫌だ!〜アンチパターンから考えるPMの最適解〜
最初のLTは、Peer Questの浪川さんの講演です。
前提は①クライアントワーク、②大規模チームで、その中で、直面したPMのつらみを紹介し、PMの最適解を探るという内容でした。
PMのつらみ①クライアントワーク編
「先週の定例会議に出てくる人が毎回違うメンバー」
人によってもっている情報がバラバラで、決めたことがひっくり返されることが発生していたそうです。
それらの解決策として、以下で対応したとのことです。
- 会議のファシリテーターを固定
- 議事録の既読を知らせる運用
- 担当者の明確化
PMのつらみ②チーム内部編
「課題の温度感が共有されていない」
自分たちがどこに向かっているのか不明瞭というのが温度感が共有できていない原因と考え、以下の対応したそうです。
- 顧客フィードバックを即時共有
- 情報の共有と整理を一定間隔で実施
- 議論しやすい環境づくり
エンジニアが使いやすいツールに寄せてあげることで、エンジニアの負担なく共有できる仕組みにした点が大きなポイントと感じました。
PMのつらみ③PMスキル編
「PMに開発の知識が全くない。ただの指示横流しマンが登場」
うちでも見かける指示横流しマンです(笑)
さらに、亜種に「必要に応じて検討・対処お願いしますマン」が登場し、なにか事象が起きたことに対し、把握0で判断もしない人間も登場しています。
しかも、こんな人間がプロジェクト管理できると自負しているのが終わっていますorz
感想
結構大きい会社で起きやすいため、耳が痛いなと感じました。実際、よく起きてます。
ただ、プロジェクトの多重度が上がると、情報の共有の仕方が本当に難しいと感じています。
たとえば、Backlogの課題に議事録を関係者にお知らせしてアップ。既読チェックがついたので、読んでいると思ったら、「ちょっと見たけど、読んでない」
これが許されてしまううちの文化がいけないのだろうなと思いつつ、PMにきちんとした権限とルールづくりを行うことの大切さを感じました。
LT2:ホラクラシーにおけるプロジェクトマネジメント
LAPRASの事業責任者とマーケティングを担当されている染谷さんのLTです。
事業の売上をデザインするお仕事をされていて、前職のとき、プロジェクト管理でBacklog使っていたそうです。
LAPRASはエンジニアのスカウトサービスなどを展開していますが、5月にLAPRAS SCOUT事業のリードリンク(責任者)をやや厳しめな状況で引継ぎ、5月までの売上が停滞していたところ、11月に1.5倍ぐらいに成長できたそうです。
ホラクラシーとはティール組織の一つの形態で、各機能の決裁権限を各機能が持つことを意味します。
通常だと決裁権は部長などの役職者が持ちますが、役職ではなく、役割(ロール)がベースとなる組織構造とのことです。
責任者ができるのは以下の3つにとどまるそうです。
- 役割へのアサイン
- リソース分配
- フィードバック(指示ではない)
引き継いだ時は各役割がそれぞれ頑張っているけど、なんか上手く行ってない状態で、売上の伸びが鈍化したそうです。
そこで、売上を伸ばすために染谷さんは以下の流れで改善を行いました。
- 現状把握
- テーマ設定
- 成功体験
現状把握では、以下の3つの課題が発見されたそうです。
- 顧客に提供しているサービスが良くなっていない
- 開発バックログが全くクリティカル(魅力的)でない
- 各役割間の連携が全くできていない
つづいてテーマ設定では「バックログ」を濃くするという目標を掲げ、開発を行い、それによる成功体験が生まれたそうです。
その成功体験でメンバーがうれしくなってモチベーションが上がる正のスパイラルが発生し、組織コンディションが改善されたそうです。
結果的に事業の推進スピードが上がっていき、停滞していた事業を上向けることができたとありました。
感想
聞いていると至極当たり前に聞こえる対応なのですが、停滞状態を売上上昇に持っていくのは大変だっただろうなと。
成功体験も積み重ねられると、開発バックログが濃いものになりやすいですが、最初は失敗のほうが多くなります。
そんな中、着実に少しずつ成功体験を積み重ねることは、diffeasyの西さんの発表でもあった通り、大切だなと感じました。
LT3:カスタマーサクセス × Backlog 〜平成から令和でサービス導入支援がどう変わったか〜
製造業向けペーパーレスサービスのスタートアップ「KAMINASHI」でカスタマーサクセスを担当している菅原さんのLTです。
KAMINASHIでは製造現場の紙をゼロにをスローガンにiPadやiPhoneを活用したペーパーレスのSaaSを20数社導入されています。
そんな企業にカスタマーサクセスは色々な業務があります。
- オフラインが基本
- コンサル
- 初期設定代行
- 操作説明会
ハイタッチと呼ばれる電話や対面などアナログなサポートを提供し、サービス導入までの道のりでやることは多く、だいたい2ヵ月程度かかるそうです。
元々、平成時代はTrelloとメールとスプレッドシートを利用していたそうですが、Backlogは社内のプロジェクト管理で使用していたので、カスタマーサクセスでも利用開始。
- メールは一切やめた。課題へのコメントで行うようになった。
- ガントチャートでスケジュール工程が明らかなので、お客様にもスケジュールの納得感がある。
- 作業のやり残しもなくなった
とBacklogを導入したことで、残業ほぼゼロを達成されるといった成果が上がりました。
感想
今回の事例のようなスパンの長いカスタマーサクセスの業務はBacklogに適しているなと感じました。
Backlogなら課題の詳細にやることリスト+やったことなどをまとめ、コメントはそれらの流れを記録できます。
それらは後々も過去チケットとして、データベースに蓄積されていくので、業務効率化にも活用できると考えました。
LT4:PMを孤立させない仕組みづくり~ぼくたちの500日間戦争~
ARアドバンステクノロジ株式会社・執行役員の中野さんのLTです。
LTでは500日間の全社PJ品質改善の取り組みを紹介されました。
2年前の炎上プロジェクトによって辛いことが発生したそうです。
- 自分も約4ヵ月リカバリーにどっぷり
- 顧客への信頼失墜
- 経済的損失
- かかわったメンバーの離職
- プロジェクトメンバーは自分の作業に没頭
- パートナーは危機を察して、船から降りた
プロジェクトマネージャー(PM)を孤立してしまい、プロジェクトメンバーの離職まで起きてしまったことから、このままではいけないと、全社タスクフォース立ち上げたそうです。
売上よりも品質を大事にし、PMを会社組織としてどう支えるか、全社PMO室を立ち上げ、活動開始。
「早くいきたいなら一人で行け。遠くにいきたいならみんなで行け(アフリカのことわざ)」
を合言葉にPMを孤立させない仕組みづくりに着手されました。
- 問題の大半は仕様の握りが甘いため、変更管理の必須化
- 大火事になる前にボヤの段階でわかるように標準モニタリングの仕組みで用意
- プロマネの標準の作成と導入。将来に備えて、本来やるべきことを知った上でどうやるか考える
- PMのやり方を知るために、研修やガイドラインを準備
- PMと上長との個別モニタリングを導入
その結果、赤字案件の撲滅、請負PJ収益率の●%UP、PMで退社0が達成されたそうです。
今後、品質アンバサダーを用意して広めていき、さらに広めていくとのことでした。
感想
むちゃくちゃ情報量が満載のプレゼンでした。
最初はスライドの内容を追っていたのですが、あまりの速度に追いつけず、断念してしまうほどでした(笑)
しかし、「組織全体でプロジェクトを支える体制」がプロジェクトの円滑な進捗に、多大な推進力になるということを、まじまじとエビデンスで実感させられました。
LT5:フルリモートワークにおけるマネジメント
最後に発表されたのは、沖縄の株式会社Re:Buildの鈴木さんです。
会社全体で7人で、自社WEBサービスと受託開発を行い、Tadoruというエンジニア特化型クラウドソーシングサービスを運営しています。
業務の他にもコミュニティ運営・活動も熱心に行っており、台湾で開催されたLaravelカンファレンスにも登壇されたそうです。
自社開発をスタートしたことで、受託開発のプロジェクトと入り混じって、カオスな状況の中、どのようにプロジェクトやタスクをマネジメントして乗り切ったかというのがLTの内容でした。
カオスな状況でも進捗させるのに大切な要素・ポイントは以下の3つと紹介されました。
- 時間帯ごとの作業の最適化
- 脳のスイッチング(ビジネス脳・エンジニア脳)の最小化
- プロジェクト・タスクの課題抽出
感想
ビジネス脳とエンジニア脳の切り替えを少なくするのはなるほどと思いました。
たしかにコード書いている時割り込みされると、集中力が格段に落ち、復帰に時間がかかります。
エンジニア脳は割り込みがない時間帯で夜間帯で利用し、日中はビジネス脳で仕事するというのはなるほどと感じました。
ただ、「このやり方をすれば二人分働けます」という目からウロコの裏技は、残念ながら、自分でやると死んでしまいます(笑)
2020年2月29日(うるう日)にBacklog World開催
すべてのセッション、LTが終了したあとに、Backlog World2020開催のお知らせがありました。
2020年2月29日のうるう日に大崎ブライトコアホールにて開催されます。
前回のBacklog World2019も参加しましたが、勉強になるセッションが満載でした。
セッションに加え、APIもくもくに参加して、即興で期限切れ課題をSlackに通知するツールを作ったりしていました。
今回もぜひ参加したいと思います。
1月21日までに申し込むと早割で通常価格より1000円割引のため、お得です!
終わりに
2019年12月12日に行われたJBUG東京#13に参加してきました。
今回はJBUG札幌からのリモートセッションなど新しい取り組みが行われた刺激的な回でした。
LTも5本用意され、それぞれ持ち時間をオーバーするほどの熱量の高いプレゼンでした。
ファシリテート力やオンオフの切り替えなどが印象的で自分の業務の中で意識的に取り入れていきたいと感じました!