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ヒュッゲで働き方改革は難しい!日本の労働者の生産性を高めるために重要なこと

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2018年2月20日テレビ東京のビジネス番組「ジパング」で「ヒュッゲ」とワードが取り上げられました。今回は、その働き方改革×ヒュッデについて意見があったので、記事を書いてます。

ヒュッゲでは日本の働き方改革労働生産性を高めるのは難しいと思います。そのために、本当に必要だと感じることを紹介します。

ヒュッゲは「居心地がいい」という意味

ヒュッゲというのは、デンマーク語で「居心地が良い、心地よい」という意味です。

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デンマークでは、古くから日常生活でヒュッゲが取り入れられているそうです。このヒュッゲが日本では新しいライフスタイルや、生き方を示す最新のホットワードになっているそうです。働く生産性という指標において、デンマークは世界第5位とトップクラスです。さらに、幸福度ランキング1位を何度も獲得するなど、幸せな国と言われています。

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日本では「フラリーマン」が増殖中

日本でも働き方改革が、いたるところで行われています。国連からの指摘を受け、政府が推進し、様々な企業で残業削減などを働きかけています。いかに生産性を維持しつつ、働く時間を減らして、残業時間を減らすか。私の会社でも人事部や上司が取り組んでいます。

その中には、ある時刻になるとPCが自動でシャットダウンしたりして、強制的に退社させ、残業させない取り組みをしている企業も多くあります。しかし今まで遅くまで働いていた人が定時に上がって帰宅しても、何をしたらよいか分からない人が多いそうです。そのため、新橋などの街をフラフラする、フラリーマンが増殖中とのことです。フラリーマンは、早く家に帰らずに、外で缶ビールを飲んだり、マンガ喫茶やカラオケに入ったりするそうです。

 

働き方改革×ヒュッゲは正しいが・・・

2018年2月20日の放送では、働き方改革を成功させるキーワードとして、ヒュッゲを紹介していました。「よく働き、よく休む」は至極正しいと思います。しかし、日本での「ヒュッゲ」の取り入れ方の紹介映像には疑問が残りました

番組の中で、デンマーク人のハーフの方が、「ヒュッゲに当たる日本語はない」と言いました。しかし、「ゆとり」という表現ができます。その方法は千差万別で、ダラダラ家でテレビを見てリフレッシュするのも、スーパー銭湯に行くのもヒュッゲです。私的にはTSUTAYAの借り放題サービスで借りたDVDをひたすら見るのが、最近のヒュッゲです。

yamataso.hateblo.jp

 

すぐ欧米のオシャレに走りがち

にもかかわらず、すぐに欧米のことばをおしゃれなものと捉え、オシャレなことにはしるのは、日本人の悪い癖だと思います。番組内で紹介されていたオシャレなホームパーティや、山中湖の薪暖炉があるログハウスの宿泊は、もちろんヒュッゲです。けれども、ヒュッゲをステレオタイプにホームパーティーやオシャレな生活に結び付けるのは早計で、それでは長続きしないと思います。ヒュッゲなアイテムというのは、本当に意味不明な表現でした

 

生産性の考え方

そもそも、「日本人は生産性が低い」というのに私は、若干の異論があります。どう考えても、日本人が外国人に能力で劣るとは思えません。計算能力や勤勉性、他の国の人に比べ優れていると考えています。

※ただし、インド人には負けます。

日本人が生産性が低いと言われるのは、こういうことだと捉えています。

生産性の違いのイメージ

  • 日本:テスト科目を90点取るために8時間費やす
  • 海外:テスト科目を70点取るために8時間費やす

日本は仕事に関するクオリティーがシビアです。関係部署との事前調整など、細部にわたる部分まで高い品質が求められます。それに対し、海外はそれほどのクオリティーは担保しません。米国の某世界的IT企業のサポートでもひどいレベルです。英語の原文を見て、冒頭に「Hi!」と書かれていたのは、衝撃でした。「友達か!」

テストでもそうですが、70点取るための勉強はそれほど時間がかかりません。しかし、そこからさらに20点積み増し、90点取るためには非常に時間がかかります。その結果、

  • 日本は合計点数が1×90=90点
  • 海外は合計点数が2×70=140

合計点数で50点の差が開くことになります。その結果、全体の生産性という意味では、下がります。ただ、これは日本の文化がそれだけのクオリティーを求めていることもあります。

 

大切なのは80点で満足する社会にすること

働き方改革で大切だと思うのは、「80点で満足する社会にすること」だと個人的には思っています。80点取れればよいなら、関係部署との調整も根回しから始めず、メールでの連絡が当たり前になれば、仕事量は圧倒的に減少します。(実際、根回しは効果があるのでするのですが・・・)

私も、自分が仕事するうえでは、「70点取れればよいからたくさんテストを受ける」というスタンスです。残念ながら、会社にいればいるほど、残業代が出るわけではないため、いかに早く帰ることが自分の時給単価を上げ、仕事の効率化につながります。

しかし、なかなかそれは大変です。すでに定時終わってから会議が設定されたり、帰ろうとすると、引き留めが入ったり。ある意味、残業させない方法も効果はありますが、そういった方法は副次的で、上司や上の人の意識を変えることが大切です。

それができないなら、正直働き方改革はできないと思います。

 

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終わりに

今回、2018年2月20日に放送されたテレビ東京ジパング」で働き方改革を成功させるためのキーワードとして、ヒュッゲが紹介されました。ヒュッゲはデンマークのことばで、居心地の良い暮らし・空間という意味で使われています。

しかし、日本に取り入れ方が、通り一遍等な捉え方をしていると番組を見ていて感じました。ホームパーティーやおしゃれアイテムなど、本当にそれって日本人のヒュッゲなのかと疑問に感じました。

生産性を高めるためには、切り捨てるポイントを見つけ、全体の業務量を減らすことが大切です。日本人が費やす根回しや、社内調整は生産性に含まれないため、それらを少しでも減らせない状況では、働き方改革は実現できません。あとは早く帰っても問題ない空気感。これが欲しいと感じる、今日この頃です。