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DeNAのまとめサイトWelqが再開を断念!法務リスクの高さとチェック体制のコストがネックに

本日、DeNAの定例発表で、2016年12月に非公開になった医療情報のキュレーションサイト『Welq』は再開しないという発表がありました。

mainichi.jp

先日、ファッション系キュレーションサイト『MERY』は、小学館との協業で再開すると発表があり、この新生MERYが上手くいけば、他の10近くあるキュレーションサイトは再開の可能性を示唆しましたが、Welqは、その復活対象のリストには含まれませんでした。

※以前の新MERYスタートを取り上げた記事です。

yamataso.hateblo.jp

 

法務リスクの高い壁

この明暗を分けたのは、『法務リスク』と言えます。もちろん、従来のまとめサイトは、著作権違反が乱発しており、そういった意味では、法務リスクを抱えています。しかし、Welqでは、それに付け加え、さらに、薬事法違反などの、医療的な法律のリスクも抱え込む必要があります。

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これをケアするためには、美容情報を扱うキュレーション『ニコリー』のように、医師の監修が必要となってきます。しかし、医師の監修は、医師を雇う必要があり、それだけで記事執筆にかかるコスト以上の金額がかかります。さらに、記事の執筆料も、まとめサイト問題以降、高騰し、従来あった、2000文字の1記事が1000円というような低コストで生産が不可能です。

 

Welqは一件で有名になりすぎた

さらに、追い打ちをかけるのが、まとめサイト問題は、Welqが発端であったため、世間的にもWelqの存在が、他の医療情報を扱うキュレーションサイト以上に知られています。DeNAパレット構想には、10近くのキュレーションメディアがありました。そのうち、どれだけ覚えているでしょうか?正直、Welqiemoくらいかと思います。

MERYは、ペロリが運営していたため、パレットからは除く

 

そのため、閲覧者のチェックの目が非常に厳しくなることが推測されます。ネットには、専門家並みに詳しい識者が多数います。それらの人の目に晒されても大丈夫な情報にしなければなりません。したがって、ますますしっかりとしたチェック体制が必要で、低コストで運営するのが困難です。

 

医療情報は人々が求めている

医療は、ほぼすべての人・周りの人間が病気になります。そういった点で、ニーズが多く・広く・深いです。非常に多くのユーザーを集め、そのユーザーは医療について関心が深いため、広告もとれます。

その反面、リスクと背中合わせです。著作権侵害はマニュアルやルールで防ぐことはできます。しかし、薬事法違反などの医療的な部分は、医者であっても間違える可能性があるものです。そういった薬事法違反を避けながら運営するには、とてもコストがかかります。そのコストが想定する売り上げと釣り合わないため、今回DeNAWelqを再開しない。そう判断して、再公開を断念したのでは。と思う今日この頃です。