ヤマタケのWebサイト運営論~戦略・仮説検証・情報収集・Webで言えないこと

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DeNA「MERY」が再開!小学館と共同運営~プラットフォームからメディアへの転換!

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進展を聞かなかったキュレーションサイト(まとめサイト)問題ですが、大きな動きを見せました。まとめサイト問題の発端となった、DeNAのキュレーションメディアの中心であるMERYが再開するというニュースがありました!さらに、再開にあたっては、出版社の小学館と共同で運営するということです。

 

 

まとめサイトの話題は減少傾向

つい最近まで、まとめサイト問題は特に新しい情報はありませんでした。美容情報のキュレーションサイト「ニコリー」が、医師からの指摘を受け、6月記事公開を停止し、7月に再開したくらいでした。

yamataso.hateblo.jp

yamataso.hateblo.jp

一か月かからずの再開の理由は、ベンチャーゆえの資金ショートの恐れがあったためと思われます。再開当初は、10記事程度だったものが、この1ヵ月で、約80記事が表示されるようになりました。ただ、ネイティブアドを通り越す、広告らしさ全開の記事でした。どれも、【広告特集】とつけるべきな記事が多数散見される状態です。

 

Welq問題で非公開化したMERYがとうとう再開!

2016年12月に起きた、DeNAWelqを発端とするまとめサイト著作権問題で、MERYは、当初別会社・別組織のため、関係ないとしていました。しかし、なんだかんだ、色々と著作権的に問題な記事が多数発見され、公開停止の判断をDeNAは行いました。

そんなDeNAが出版社大手の小学館とタッグを組んで、MERYを再開させるというニュースが昨日流れました。

mainichi.jp

記事の中で、重要なポイントを抽出すると、

  1. 2017年内めどに再開
  2. 新会社は小学館66%、DeNA33%の出資比率
  3. MERYの記事は利用しない。
  4. 一般投稿も受け付けず

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プラットフォームからメディアへ

最も重要なのは、4番目の一般投稿を受け付けない点です。これまでは、一般ユーザーからの投稿を受け付けることを隠れ蓑にして、キュレーションサイトは、メディアではなく、「プラットフォーム」と主張してきました。それによって、万が一パクリ記事が見つかっても後手の対応がOKでした。

今回の発表では、その手をさすがに使えないため、きちんとしたライター・エディターを使うWebメディアという運営方式がとられると見込まれます。そのため、従来の、

「指摘を受けたら、それから削除すればOK」

というパクられた人からしたら、憤慨な対応を取ることができません。事前にそういったことを無くすために、記事の検証作業にもコストがかかることが見込まれます。

 

著作権侵害問題はどうなった?どうなる?

ただ、再開の話はよいですが、それまでに数万記事で、写真や記事の内容をパクリがありました。その被害者には、高くても1点につき1000円支払という、非常に人を舐めた誠意ある対応が話題でした。こちらは、どうなったのでしょうか?

こちらは、今後もペロリが引き続き対応するとのことでした。そのため、まだ継続して著作権侵害を申し立てることができます。

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メディア事業は難しい!?

今回、DeNAは単体ではなく、出版のノウハウを持ち合せた大手出版社の小学館と協業を行います。そうなると、従来のような1記事1000円のような単価で、記事を出すのは難しいです。校閲や検証作業も含めると、より費用はかさみそうです。

 

すでに、4月の段階で、小学館との提携のニュースが流れていたため、こうなることは、予想されていました。小学館は、ファッション雑誌も出版しており、出版に関するノウハウもあることから、シナジーは生まれます。編集・校閲に長けた出版社が記事を編集することで、従来のMERYよりも、信頼性の高い記事が生まれることは大きなメリットです。

ただ、その反面、錦の御旗だった「プラットフォーム」を捨ててしまいました。それによるコスト増がネックになることは目に見えています。

 

それをはねのけて、黒字化をできるか。とても気になる今日この頃です。