【朗報】サーチコンソールでGoogle砲の発生が確認できるように!Discoverが新登場
ブログ・メディア運営者にとってあこがれの的であるGoogle砲。今までは発生したかも?と推測のレベルだったり、スマホなどで表示されているかでしか確認が難しかったですが、サーチコンソールのレポート画面でGoogle砲が発生したか、影響範囲が確認できるようになりました。
Google砲とは?
Google砲とは、モバイル端末(iPhoneやAndroid)のGoogleのアプリやChromeブラウザのトップページに、利用者の趣味・嗜好に合ったオススメ記事として表示されることを意味します。
なぜGoogle砲と呼ばれるかというと、オススメ記事に掲載されるとアクセスが急増するためです。特に大勢の人が興味のあるジャンルで掲載されると、膨大な数のページビューが記録され、下手するとサーバーがダウンしてしまうほどの威力があります。かつてはGoogleからのアクセス流入によって、よくサーバーがダウンしてしまうことから、「Google砲」と呼ばれるようになりました。
Google砲はGoogleアナリティクスでは痕跡しか確認できない
ブログのPV数に大きな影響を与えるGoogle砲ですが、これまできちんと確認する方法はありませんでした。
- スマホ実機のGoogleアプリやChromeを見て、表示されているか確認する
- Google Analyticsで「googleapis.com」や「discover.google.com」の流入元が発生している
などがこれまでのGoogle砲の確認方法でした。アナリティクスの場合でも、Google砲の大部分は参照元がない「Direct」と判定されるものが大半でした。そのため、「googleapis.com」などでのアクセス記録はGoogle砲のほんの一部にすぎませんでした。
これだとGoogle砲が起きたことが分かりますが、Google砲でどれぐらいの影響があったのか、分かりませんでした。そうした点から、これまではGoogle砲の正確なアクセス数というのを把握するのは困難な状態でした。
サーチコンソールにDiscoverメニューが新登場
そんな中、2019年3月末にGoogle Search Consoleの旧管理画面が完全に終了し、新管理画面に移行されました。
新しいサーチコンソールのメニューに、今までなかった「Discover」というメニューが表示されていました。
こちらがGoogle砲の影響を確認できる新しい機能です。
表示回数やクリック数などGoogle砲による影響が確認可能に
Google Search ConsoleのDiscoverメニューをクリックして表示すると、レポート画面が表示されます。
このレポート画面では指定した期間のDiscover発生状況が確認できます。その期間のDiscoverでの表示回数やクリック数のグラフと、そこから算出されるCTRが表示されます。さらに、Discoverされたコンテンツが何かURLが表示されるため、そうした点も確認することが可能です。
これまでは、Googleアナリティクスの痕跡レベルでの確認だったのが、クリックされた回数まで確認ができます。そのため、今まで以上にGoogle砲の影響範囲が確認できるようになりました。
※Googleのこちらのページで表示内容に関する詳しい説明があります。
2019年3月5日ごろからDiscoverが記録
Discoverのデータですが、調べた範囲だと、3/5日ごろから数値が記録され始めた模様です。それ以前の2019年にも私のサイトでGoogle砲が発生していましたが、それらの数値については記録されていませんでした。
データ反映が遅いため、検知ではなく、分析などの用途で活用
ブログを運営している人にとって、残念な点は、サーチコンソールはデータ反映が遅い欠点があることです。検索表示などのデータは3日遅れで表示されるようになりますが、今回のDiscoverについても同様で、リアルタイムのデータについては確認ができません。そのため、今回の新機能Discoverは「Google砲を検知する」といった使い方はできません。
用途しては、Google AnalyticsなどでGoogle砲が起きているかもと思ったら、数日後にサーチコンソールのDiscoverを確認して答え合わせをするといった使い方になります。検知という観点よりも、どういった記事がGoogle砲に拾われやすいか、分析するのに有効そうです。
news.google.comの流入元の数値は未確認
Googleのサーチコンソールでは、discover.google.comやgoogleapis.comの流入元のトラフィックは記録できると紹介しました。しかし、もう一つある「news.google.com」については、サーチコンソールで記録されているかは公式ページにも記載がないため、確認できていません。こちらについは、継続して調査してみたいと思います。
終わりに
サイト運営者にとってうれしいお知らせとして、サーチコンソールでGoogle砲の発生状況を確認できるようになりました。ただし、タイムラグの観点から、検知といった使い方はできず、どの記事でGoogle砲が発生していたかの確認になりそうです。
ただ、これまではGoogle砲の影響範囲というのはきちんと把握するのは難しい状況でした。それに対して、今回のアップデートで、Discoverに表示された回数やクリック数まで把握できるようになり、影響範囲の特定がよりやりやすくなりました。
ぜひ、Google砲が発生したかなと思ったら、サーチコンソールを確認してみてください。