ヤマタケのWebサイト運営論~戦略・仮説検証・情報収集・Webで言えないこと

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美容情報に関するキュレーションサイト「ニコリー」が医師の指摘で、全記事を非公開化!難しい医療記事の扱い

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美容情報を集めたキュレーションサイト「ニコリー(NICOLY)」が、記事の内容について、渋谷高野美容医院 院長の高野洋一氏から指摘を受けた結果、キュレーションサイト内の全記事の非公開化を実施したというニュースが流れました。

 

jp.techcrunch.com

キュレーションサイトは、基本的に問題となったWelqを運営していたDeNAがやり玉に挙げられ、よくニュースになりましたが、今回はベンチャー企業が運営するキュレーションサイトが指摘を受け、記事非公開になりました。

やはり、医療系の情報というのは、他の情報よりも高い情報が求められます。法律にも関わってくる部分があるため、取扱いが難しい面があります。

 

今回のニコリーでは、記事はすべて医師の監修ありというのが、ウリの1つでした。しかし、今回指摘を行った高野洋一氏がブログで発表したように、同じ医師でも専門が異なれば、よく理解していない医者は多いらしく、医師監修という言葉自体も鵜呑みにしてはいけないなと感じました。

 

ニコリーを運営しているのは、以前「ドウゲンザッカ―バーグ」という会社を経営していた、ベンチャー企業です。今は株式会社ニコリーになっています。こちらは、コーポレートサイトの内容から、おそらく社員数は10名以下の規模とみられます。そういった意味で、記事の非公開化に対する広告収入のストップのダメージが大きいです。

DeNAであれば、別事業の利益でカバーが可能ですが、今は恐らく美容情報サイトのニコリーのみの一本足打法で運営しています。すなわち、ここが止まれば、人間でいうところの心臓が止まるぐらいのインパクトです(DeNAであれば、せいぜい腕の骨折程度)。

 

さらに、非公開の間も記事の確認作業に追われることから、他の事業でお金を稼いで食いつなぐといった方法もとれなさそうです。そう考えると、命に関わる面もあり、薬事法違反なども絡んでくることから、医療系のキュレーションサイトは、突っ込まれると、即アウトな可能性が高いです。正直Welqが指摘されなければ、なんだかんだFindTravelやiemoMERYなどのキュレーションサイトはやっていけたのにという気がします。

 

ちなみにこちらのニコリーの社長、檜垣 雄介氏のインターン経歴に、

株式会社ガイアックスインターンとして法人向けグループウェアの営業を行い、学生ながら東証一部上場企業の子会社と提携をまとめる。

と記載されていますが、ここは個人的にひっかかりを感じています。というのも、東証一部上場企業の子会社」ってすごいのか!?という点です。

天下のNTTですら、すごく規模が小さくところもあったりします。一定の出資したベンチャー企業も財務上は子会社扱いになります。そういった意味で、「うまくいった契約を最大限すごそうに表現してみた」といったニュアンスで受け止めています。

たとえば、月間PV数が3万でも、バズッて1日4000PV獲得した日のみ抜き取り、「ページビュー数は月間12万PVペース」と言うかんじです。

 

ここからは、体力いや資金力との戦いになります。記事再開までにお金が持つか。ただ、こうなると、ベンチャーキャピタルなどからの出資は厳しいため、新しいお金の流入はすごく難しいです。続報がどうなるか注視したい。そう思う、今日この頃です。