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TechCrunch Japanの「Twitter文字数上限280字の実験開始」が原文記事をド無視した和訳!ひどい低クオリティ・低レベル記事

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最新のテクノロジーやスタートアップ関連のニュースを提供してくれる「TechCrunch Japan」を見ている技術者・エンジニアの人は多いと思います。しかし、Twitter関連の翻訳記事が、ひどい低クオリティな記事であることを発見してしまいました。

Twitterの文字数制限を撤廃するテストに関する記事

今回、見つけたのは、2017年9月28日に掲載された、Twitter、英語上限280字の実験開始――文字数拡大は日本語のせいだった」という記事です。

jp.techcrunch.com

記事のタイトルだけで、Twitterの文字数制限を140字から280字にするテストを行っている理由は、日本語が原因であるように見えます。しかし、この記事の原文のタイトルは、「So why oh why is Twitter doing #280?」です。

techcrunch.com

確かにタイトルを正確に和訳するのは難しいと思います。日本人が習う文法とは異なります。しかし、一つ分かることは、日本を意味する「Japan」という文字は一切入っていないことです。普通に訳しても「おお、なぜ?だからなぜ、Twitterは280字を実行しているのか?」になるとなり、日本がタイトルに入ってくる余地はありません。

完全に主題の後についている副題は、翻訳者が勝手に付けています。この副題のせいで、まったく記事の意味合いが異なります。こんな和訳をするのは、最低の翻訳者です。

 

翻訳者は「滑川海彦」氏

先に、そんな低レベルな翻訳を行った人を紹介しておきます。滑川海彦です。末尾に署名がありましたので、ご紹介です。経歴は以下のようになっています。

千葉県生まれ。東京大学法学部卒。東京都庁勤務を経てフリー。IT分野の評論と翻訳を手がける。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム

たまたま雇ったのではなく、TechCrunch Japanの翻訳チームに在籍しているとのことです。正直、このレベルの翻訳家を抱えていること、2chまとめサイトレベルに改題がひどいタイトル付けを認めた編集部への信頼度は下がる一方です。

今後、英語記事を日本語訳したTechCrunch Japanの記事は、絶対に信用しない!

そう思えるクオリティの翻訳記事です。

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元の英語記事にも「Japan」の文字は0!

タイトルはもしかしたら、日本で利用者が多いTwitterなので、そのまま訳すよりも、日本を副題に含めた方がよいという、クリック欲しさ全開の、読者にやさしい配慮なのかもしれません。

 しかし、元の英語記事を読んでみたところ、記事本文にも「Japan」という文字はありません。「Japanese」という文字も0です。どう読んでも、元々の記事は、Twitterの文字数制限を140字から280字にするテストを行ったことに対して、言及しているにすぎません。

唯一出ているのが、ツイート数と文字数の関係を示すグラフです。ここには英語(青線)と、日本語(赤線)の2種類のグラフが描かれています。本当にここだけです。

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※TechCrunch Japanの記事より引用

 

グラフにはなぜ日本語が表示されていたか?

グラフではなぜ、英語と日本語が表示されていたのかと言う点については、副題にあった「文字数拡大は日本語のせいだった」はまったく関係ないと考えています。2つを分けて表示していたのは、

  1. 日本語ツイートが英語ツイートに匹敵する量がある
  2. 日本語と英語のツイートは特徴が異なる

この2つが理由だと思われます。Twitterは成長に陰りが見えていると言われる中、日本ではTwitterは成長を続けるという、iPhoneと同じく、北米やヨーロッパなどの他のマーケットと異なると特徴を持っています。さらに、そのツイート量も英語圏に匹敵する量が日々投稿されています。

すると、日本語、英語を分けずに表示してしまうと、2つの特徴が混ざってしまい、その投稿の特性が分からなくなります。また、その他のフランス語やドイツ語などのアルファベットを使う地域は英語と同じ特徴を持つとみられます。そのため、英語のツイートとは異なる特徴を持つ、日本語のツイートがグラフではフォーカスされていただけにすぎません

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勝手な解釈を加える翻訳者失格の滑川海彦氏

グラフで日本語が表示されていたのをいいことに、勝手な解釈をタイトルに付け加え、読者のミスリードを誘っています。本当に最低の翻訳者です。翻訳記事で重要なのは、元の記事の意味やニュアンスを忠実に再現することが大切だと考えます。それなのに、こうした誤解をもたらす、自分の考えを詰め込むなら、自分で記事を書けと思います。

 

そもそもひどい記事の質

とどめの一撃は、記事の質の低さです。この記事は何を伝えたいのかまったく分かりません。この記事で分かったことは、ツイッターが140字撤廃に向け、280字のテストを始めたことぐらいです。後半の文章は、それぞれ単体を訳しただけにすぎません。それぞれのつながりを意識した日本語訳がされておらず、何を書いているのか、何を伝えたいのか、理解不能にさせてしまっています。高校のテストでも減点されそうなひどい質の翻訳です。

 

終わりに

今回TechCrunch Japanに、Twitterが文字数制限を280字に引き上げようとしている記事が掲載されました。しかし、翻訳者の滑川海彦によるひどい翻訳によって、元の英語記事のエッセンスがまったく伝わらない、低クオリティの独りよがりの記事が掲載されてしまいました。

正直、この滑川海彦氏がTechCrunch Japanの翻訳チームに所属というだけで、私の中でのTechCrunch Japanの信頼が崩壊しました。こんな記事が校閲や編集でチェックされず、掲載されているのは、メディアとして致命的です。もう、英語記事は絶対に信用しない。そう心に決めました。

皆さんも、気を付けてください。ニュースサイトに載っているからいって、質の高い・信頼性のある記事ばかりではありません。それが、技術者やエンジニアに人気のニュースサイトだったので、本当に残念。そう思う今日この頃です。