高円寺フェスで漫才を見て感じた、街イベントでのお笑い芸人のメジャー感の大切さ
2019年10月26日(土)に開催された高円寺フェスに参加してきました。アイドルやラップのライブも大好評で、高円寺の商店街全体が盛り上がっていて、とても楽しかったです。
ただ、お笑い芸人の大変さを見ていて痛感しました。
高円寺フェスとは
高円寺フェスは毎年秋に開催されている高円寺のイベントです。
今回は2019年10月26日、27日の2日間にわたり開催されました。
こちらの記事で高円寺フェスに参加した感想を紹介しています。
このレベルのイベントを年4回もできる高円寺の街のポテンシャルをまざまざと見せつけられました。
あと、アイドルライブの熱狂すごい。福井から来て固定ファンはかなり少ないはずなのに、その場を一体感に包み込む、せのしすたぁの盛り上げ力ぱねぇ。
お笑い芸人も漫才を披露
高円寺フェスにはお笑い芸人も呼ばれていて、広場などの特設スポットで漫才を披露していました。
高円寺フェスに参加していたお笑い芸人はパンフレットによると、以下のグループでした。
お笑いに詳しい人なら知っているかもしれませんが、テレビでたまに見るレベルの私は、もちろん全員知りません。
漫才を披露した際の周りの空気は?
そんな彼らが漫才を披露した時の空気はどうだったのか?
私は南口のロータリーにある広場と南口出口すぐの特設スポットで漫才や漫談をしている様子を眺めていました。
空気については、お察しの通り、秋の陽気な季節に吹雪が吹き込んでいました。
そもそもお笑い芸人を観たいと思って集まっている人はほとんど皆無の状態です。
そんな中に漫才を披露するわけですが、丸裸の状態で戦場に放り出されるに等しい状態でした。
同じ場所で行われたジャグラーは大盛況
そもそも高円寺フェス自体が盛り上がりが少ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。
同じ場所で行われたジャグラーの方のパフォーマンスは非常に盛況でした。
路上のお笑いに大切なのはメジャー感
見ていて思ったのは、このような路上パフォーマンスのお笑いで、観客を笑わすのに大切なのは、メジャー感なんじゃないかなと感じました。
自分が知ってるお笑い芸人であれば、「この人なら自分を笑わしてくれる面白いことを言うんじゃないかな」とプラスのイメージが刷り込まれているは大きいと思います。
そのプラスのイメージがあるので、笑いに対するガードがありません。そのため、少し面白い程度でも笑いが起きます。
しかし、知られていない無名なお笑い芸人の場合、このプラスのイメージがありません。むしろ、
「本当に面白いのかな?」
という疑いの目で見られます。笑いのガードがガッチガチの状態です。
これはメジャーな芸人に比べ明らかなマイナスイメージです。
お笑い劇場なら笑いを求める観客が存在
これが、吉本のなんば花月などのお笑い劇場なら話が異なります。
観客は「お笑いを観たい」という明確な欲求がある状態で鑑賞しています。
※中には斜に構えている人もいますが
それなら無名の人にとってはプラスもマイナスもありません。場の雰囲気に合わせた面白いことを言えば、ウケることができます。
路上のお笑いライブの観客は厳しい
それに比べ、祭りとはいえ、路上の特設スポットでのお笑いは、観客の多くはそれを目当てに集まったわけではない状態です。
そのため知られていない芸人だと、非常に笑いが起こりにくい過酷な環境です。
これがメジャーな芸人だと、別の用事があっても、その人のお笑いが見たいと思ってくれます。
この差は待ちゆく人達を対象とした路上ライブでは非常に大きな差です。
終わりに
今回、高円寺フェスのお笑いの路上ライブを見て、お笑い芸人のメジャー感・有名度は非常に大事と感じました。
「富める者がどんどん富を増やす」
資本主義の原則が、お笑い芸人の世界でも、「信用」という無形のものに変えて当てはまる気がしました。
ただ、もちろん抜群の面白さを発揮すれば、笑いは起こります。
ぜひ、今は知られていないお笑い芸人の人も、ワンチャン狙って、スターへの道を駆け上ってほしいと思います。