ヤマタケのWebサイト運営論~戦略・仮説検証・情報収集・Webで言えないこと

月間39万PVのブログを運営中の管理人が、どうすればアクセスアップするか考え、そのための情報収集方法を探し、さらにWebでは言えない意見・主張を吐露するブログ

会社での業績を個人の業績としてSNSやブログで紹介するのはいかがなものか?

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最近、会社での業績を自分の個人アカウントで自分の成果として紹介する人が増えています。これまで会社に貯まりがちな信用を個人に流せることは、素晴らしいことだと思う反面、いかがなものかと思う点もあり、少し整理してみました。

 

ネット普及以前は個人に成果が蓄積されない

元々、インターネットが広がる前は、勤め先での成果は、成果を上げた本人に蓄積されませんでした。

社内であれば、「◯◯プロジェクトを成功に導いた人」と評判は広まります。

しかし、社外の人にまでそうした情報は入ってきづらいです。会社的にその人をキーマンとして成果を宣伝しようとする意図がないと、外部の人に知らしめる機会は殆どありませんでした。

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インターネット+SNSで個人に成果が貯まる時代に

インターネットとSNSが普及したことで、状況が変化してきました。自分が会社で積み上げた成果が個人の成果として蓄積が可能になりました。さらにそうした情報のオープン化が進んだことで、社会的にも会社での実績をオープンにすることが容認されるようになってきました。

インターネット初期のころは、そうした自分の実績を会社に勤めている最中に、ネットに書くと処罰を受けたという話もチラホラありました。しかし、近年は大企業でもオープンにして書いている人を多く見かけます。

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会社の功績を自分の功績として紹介するのはいかがなものか?

ただ、最近、会社での実績や成果をそのまま紹介し、自分の成果とする人が増えています。もちろんその人によるところが大きいものもあるとは思います。しかし、本当にそれだけでしょうか?

実際には「会社の看板があっての成果では?」と思うものが大半です。

その会社の知名度や信用があったからこそ成功したわけで、個人的な考えでは成功要因の半分にも満たないと思っています。そうじゃないなら、個人で成果を出せばいいわけです。会社でやっているということは、その人以外の協力で成り立っています。それらはすべて会社・職場の力なわけで、自分の成果として宣伝するのはいかがかと思っています。

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元職場からのクレームで成果紹介を削除したユーザーも

そんな中、とあるユーザーが、勤めていたネットメディアのSNSのフォロワーを30万に増やした成果をブログが話題になりました。

しかし、そのブログは元職場からのクレームを受け、その後、成果について全削除していました。

成果をアピールすることでその人の専門性をアピールするのは個人の戦略として正しいと思います。

ただ、元いた会社からクレームを受けたことはどういう理由なのか?

魚拓で見たところ、会社の偉い人からは書いていいと言われたから書いたみたいですが、記事内容を確認したかどうかまでは不明です。文脈からは記事の確認までは取ってなさそうです。

 

スジを通すことが個人の信用蓄積に

前述の件であれば、きちんと元の職場に記事の確認を行っていれば、公開後に反響があって削除のクレームを受けても、突っぱねられたのではと思います。

日本では、個人が会社で上げた成果は、基本的に会社の資産や実績として記録されるようになっています。それを紹介して問題ないか、きちんと筋を通すのが大切だと思います。

元々ツイッターは別名「バカッター」とも呼ばれ、バイトテロなどの安易なおふざけが投稿されがちのSNSです。そんな中、会社員の中にも本来書いてよい内容と書いてはいけない内容を判別できず、大丈夫かと思う投稿も目にします。

せっかく成果をアピールして個人の信用蓄積しようとするのに、そうした足元がおぼついていては、信用どころか逆に不信感を招く恐れがあります。

しっかり個人への信用蓄積のため、成果をアピールすることはもちろん、仕事の基本となる報連相のような足回りが大事だという結論に至りました。