スマホ・PC・タブレットのマルチデバイス対応の文書一元管理を構築(dropboxベース)
最近、使用デバイスがノートPCとタブレット以外に、スマホ(iPhone)も出てきました。マルチデバイス化が進んだ結果、管理が面倒になったのが、文書のファイル管理です。それぞれのデバイスでデータを持つと、ファイルの統合が非常に面倒です。そこで、今回、ノートPC、タブレット、スマホと各デバイスで一元的に管理できる環境をdropboxをベースに構築しました。
- 元々はノートPCとKindle Fireタブレットを併用
- dropboxのアプリが利用できないノートPCも扱う対象に
- iPhoneも利用を始めることに
- 色々なデバイスの使い分けでファイル管理が困難に
- マルチデバイスの文書管理の解決策
- ①WriteboxのWebアプリ
- ②iPhoneアプリ「Type」
- マルチデバイスのファイル管理をクラウドで一元管理
- 終わりに
元々はノートPCとKindle Fireタブレットを併用
元々、私の作業環境は、Windows10のノートPCとKindle Fireのタブレットがメインでした。両方のデバイスで記事を執筆したり、ブログを書いたりしています。デバイス間でファイルを共有し、一元管理するため、dropboxを導入しました。ノートPCとKindle Fireにdropboxのアプリを導入することで、それぞれのファイルで記入した内容が反映できるようになりました。
Kindle FireをノートPCのように活用する方法はこちらで解説しています。
dropboxのアプリが利用できないノートPCも扱う対象に
しかし、最近もう一台のノートPCも利用するようになりました。こちらは諸事情で通信制御がかけられており、なんと、dropboxのアプリが利用できない状態です。そのため、元々使用していたデバイスとdropboxアプリによる共有が難しい状態です。
iPhoneも利用を始めることに
さらに、最近スマホのiPhoneも入手し、使い始めました。理由としては、Kindle Fireのアプリは、Androidアプリよりも種類が少なく、使いたいアプリがなかったりするケースがあるからです。
しかも、国内でアプリの主戦場は、やはりiPhone用なので、アプリの確認のために必要になり、保有するようになりました。
色々なデバイスの使い分けでファイル管理が困難に
その結果、4種類のデバイスで文書を作成するようになりました。これまでの①ノートPC+②Kindle Fireならば、文書の共有ができていました。しかし、③dropboxが利用できないノートPCと、④iPhoneが加わり、文書管理が非常に難しくなってきました。
問題点1 ブラウザ版dropboxは直接編集不可
新しく管理対象となったノートPCは、dropboxのアプリを導入できません。導入しても、通信が許可されておらず、dropboxのサーバーにアクセスできないからです。それなら、ブラウザ経由でアクセスして編集しようとしたのですが、問題がありました。ブラウザ版のdropboxはブラウザ上で直接ファイル修正ができないんです。そのため、一度ダウンロードして、再度アップロードする必要があります。これは非常に手間がかかる作業です。
問題点2 iPhoneには、dropboxよりも使いやすい文書作成アプリが
2つ目の問題点は、iPhoneは流石というべきか、アプリが充実しています。dropboxよりも使いやすいアプリが非常に充実しています。特に最近はMarkdown記法でテキストを書く訓練をしているので、そうしたアプリが勉強にもなり、便利でした。しかし、そうしたdropbox以外のアプリだとファイル管理に不便が生じます。
最大の障壁は、問題点1ですが、問題点2も上手い利用方法が求められます。
マルチデバイスの文書管理の解決策
①WriteboxのWebアプリ
問題点1を解決してくれたのが、「Writebox」と呼ばれるブラウザで利用可能なWebアプリです。Chromeなどの一般的なブラウザで利用することができます。基本的にシンプルな文章を書くためのWebアプリケーションです。
このアプリのメリットは、dropboxと連携できる機能です。さらに、魅力的なポイントとして、Markdown記法にも対応しています。そのため、一度ブラウザでwriteboxを起動して、dropboxとアカウントを紐づけすれば、いつでも、dropbox上のファイルを修正することができます。修正後に保存+同期すれば、自動的に他のデバイスへのファイル同期もやってくれます。
さらに、プレビュー機能によって、入力したMarkdownがどのように表示されるか確認することができます。非常にシンプルで機能を絞っているので、とても使いやすいです。
②iPhoneアプリ「Type」
iPhoneアプリのTypeは、非常にシンプルなUIでマークダウンを記述することができます。正直、スマホのフリック入力で文章が書けるのかと疑問でしたが、意外と書けました。そのうえ、スマホだと、立った状態でも書くことができるので、ちょっとした待ち時間でも文書を書くことができます。日々生活していると、電車に乗っている時など、立っている機会が多く、そうした時間を有効活用できます。
こちらは、dropboxと完全に同期することはできませんが、文章ファイルをdropboxに送信することができます。その結果、ひと手間はかかりますが、Markdown記法で書いた文書をデバイス間で連携できるようになりました。
マルチデバイスのファイル管理をクラウドで一元管理
①Writebox (Webアプリ)と②Type (iPhoneアプリ)によって、ノートPCやスマホ、タブレット問わず、dropboxというクラウドサービスでファイルを一元管理できるようになりました。
その結果、今までは座る際しか作業できなかったことも、iPhoneで立って作業できるようになりました。これは大きな進歩だと感じています。シチュエーションごとに最適なデバイスで、いつでも・どこでも文書を作成できるようになり、生産性が向上しました。
終わりに
今回、自分が扱うデバイスが、PC(2種類)、Kindle fire、iPhoneの合計4デバイスになったことを受け、記事執筆用のファイルを一元管理できる環境構築に取り組みました。dropboxを核に据え、dropboxでファイルをクラウド上で一元管理できるようにしました。
さらに、dropboxのファイルをWebブラウザで編集でき、Markdown記法も可能なWriteboxをPCで導入しました。また、iPhoneでは、よりシンプルにMarkdown記法が書ける「Type」というアプリを導入しました。こちらはdropboxとのデータ同期は難しいものの、データ連携などが可能です。
こうした環境構築によって、ローカル環境でのファイル保存しなくすることで、どのデバイスで書いて、どこに保管しかかわからなくなる事象を解消できました。最近はマルチデバイスが当たり前になってきているので、ぜひファイル一元管理を目指してください。