飲食店経営の難しさ!飲食店の安易な起業は絶対に避けるべき!
飲食店で起業・脱サラを考えている方!絶対に、一度思いとどまりましょう!
- しっかり綿密な準備をしていますか?
- 顧客を呼ぶための仕組みはできていますか?
- 利益が出せる収益モデルになっていますか?
- 最悪1年タダ働きでも持ちこたえられますか?
正直、飲食業を開業して、軌道に乗せるのは本当に大変です。「上司が嫌い」といった、後ろ向きな理由では絶対にやめた方がよいと感じています。
飲食業は継続するのが大変
以前、無料で参加できるの起業・創業セミナーに参加したことがあります。そのとき、過去の起業・創業セミナーに参加していた参加者が、実際に飲食店を起業した人がいました。ジャンルとしてはカフェだったのですが、残念ながら1年と半年ほどでお店を閉店してしまいました。
SNSの情報などは見せてもらっていましたが、かなりお客の入りが芳しくないようで、その窮状を感じていました。そして、次に進むということで、お店をクローズさせる判断に至ったみたいです。
飲食店の内情は厳しい
実は、Webサイト運営を通じて知り合った方の、HP作成や運営をお手伝いしています。そちらのお店の状態も聞いてみると、かなり厳しいところがあり、まだまだ黒字化というのは先のようです。
私自身も手伝いを通して、個人のお店の経営というものに触れましたが、本当にお金を稼ぐということが大変ということを感じました。
単純なフェルミ推定で試算
簡単にお店を黒字化して続けていくために必要な売り上げを考えてみましょう。単純にするために以下の条件で考えてみます。
- 業種はカフェ、一人で運営
- お店の賃料は15万円
- 経営者の給料は20万円
- メニューの原価率は25%
- 顧客単価は600円
- 定休日は週休1日(月25日営業)
かなり甘い条件ですが、ヒアリングした値も入れているので、かなりリアルな数字です。さらに、これぐらいの設定値だと、簡単な計算式で算出することができます。
計算式
必要な月売り上げ額をX円とします。
前提条件では、月々の経費は「15万円+20万円+0.25×X円」です。赤字を出さないようにするためには、
月売上額=月の経費
という条件が成り立たなければいけません。月あたり約46万円の売り上げが必要です。実際には光熱費や水道代といったのもかかるため、それらを加味して月50万円の売り上げが必要となります。
すると、月25日営業の場合、1日当たり、2万円の売り上げが必要です。顧客単価を600円と仮定しているため、1日34人の来客が必要です。もし、顧客単価が500円の場合、1日あたり40人のお客に来てもらう必要があります。
- 月の売り上げ:50万円
- 日の売り上げ:2万円
- 必要な顧客数:34人
単純計算でこの数字ですが、8時間営業だと、1時間ごとに4人のお客さんに来てもらう必要があります。しかも原価率はかなり甘めにしているので、もっと原価率が高いと、ますます売上が必要です。
お客を集客できる仕組みは大変
Webサイトでもページビュー(PV数)を獲得することはなかなか大変な作業です。それが、飲食店などの実店舗だと、物理的な移動が伴うため、なおさらです。さらに、多様化の時代では、お店を開いて、見かけた近所に暮らす人々だけをターゲットに考えても、黒字化に必要な顧客数は確保できません。
しっかりネット上で宣伝・告知して、お店の存在を認知してもらいます。そして、お店を訪問するというアクションに移ってもらえるよう魅力を伝える必要があります。
そのためには、Twiter、Facebook、InstagramのSNSはもちろん、検索で見つかるWebサイトは必要不可欠な存在です。ただ、お店を始めた後にSNSアカウントを作成し、Webサイトを作っても、オープン時には表示されず、検索流入が始まるまで時間がかかります。そうすると、オープン後、1週間近くは近所のユーザーが見かけてお店に入るのを待つばかりになってしまいます。
終わりに
今回、以前知り合った、飲食店の起業家が飲食店の営業を終了してしました。今までの話をした通り、飲食店での起業は成功する可能性が低いと言わざるをえません。もちろん、戦略をしっかり練り、告知・宣伝の仕組みを取り入れれば、新規客を確保し、経営に問題ないお店になります。
しっかりSNSのアカウント数の確保が必要。そう思う今日この頃です。