ヤマタケのWebサイト運営論~戦略・仮説検証・情報収集・Webで言えないこと

月間39万PVのブログを運営中の管理人が、どうすればアクセスアップするか考え、そのための情報収集方法を探し、さらにWebでは言えない意見・主張を吐露するブログ

総額約20万円!「週刊 鉄腕アトムを作ろう」に手を出すと深みにハマる危険な雑誌~サンクコストで気づいた時は手遅れに

Sponsored Links

Sponsored Links

世の中には、手を出してはいけないものがたくさんあります。特に麻薬やギャンブルなどは、はまればはまるほど、抜け出すことが難しくなります。

「麻薬をやめますか?それとも人間やめますか?」

といった標語があるほどの人生を破滅させるものです。それほど危険ではありませんが、お金の面で言えば、深みにはまって後悔してしまうかもしれないのが「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」です。

※今回の内容はWebサイトは一切かかわっていません。

 

 

週刊○○のロボット作成は気をつけろ!

表現としては、不穏当ではありますが、それに近いのが今回紹介する、講談社が出版する、「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」です。

 

先日、書店に寄った際に見つけました。いつものデアゴスティーニなのかなと思っていたら、講談社が出版する週刊誌です。最近のトレンドである「人工知能」を日本のロボット漫画・ロボットアニメの金字塔ともいえる、アトムと組み合わせた、ロボット好きなら思わず目に飛び込んでくる内容です。

創刊号は、896円と1000円を切る値段でお手頃感を演出します。しかし、この週刊○○シリーズのロボット作成の雑誌というのは、実は要注意の存在です

 

私もハマった悲しい過去

というのも、かつて週刊○○のロボット作成シリーズを購入した経験がありました。週刊マイロボットというシリーズです。

昔、初の週刊○○のロボット作成シリーズ「週刊リアルロボット」というものが発売されました。こちらは創刊号がなんと19万部も売れたという記録的な雑誌でした。しかし、この時私はまだ高校生で、毎週1190円の値段を払えるほどの財力はありませんでした。

しかし、その後、大学生になった時、週刊マイロボットというのが発売されました。高校生の頃は買えませんでしたが、大学生になれば、それだけのお金を捻出することは、難しくありません。あの時の憧れを取り戻すように購入を決意したのですが、それが後悔の始まりでした・・・

まず、価格が高いです。1冊あたり1390円。完結したのは90号でした。合計金額は12万4300円。普通に2足歩行ロボットが買える金額でした。しかも、毎号組み立てるほどの真面目さはなく、まとめて作るスタイルでいたところ、作るのが億劫になり、最終的にはパーツのはめ込みの相性・ギヤのかみ合わせに悩まされ、結局、組み立てに断念してしまいました。

※なお、2足歩行の組み立てキットなら組み立てて活用していたレベルです。

 

どれだけの費用・どれだけの期間がかかるのか?

今回「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、はたしてどれだけの費用がかかるのでしょうか?公式サイトで調査をしてみました。

atom2020.jp

丁度、Q&Aコーナーに以下の記載がありました。


「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」を全号購入すると、いくらになりますか?
    創刊号830円、通常号1,843円、高価格号2,306~9,250円の価格設定で、全70巻184,474円になります(いずれも税別)。

税別で18万4474円ということなので、税込だと19万9231円、すなわち20万円です。70号の中にはパーツによって時折、高価な号が存在するということでした。


高価格号は何号ありますか?
    サーボモーターやメインボード、Raspberry Pi3、液晶ディスプレイなど高価パーツを提供する号は、価格が変わります
    (以下、すべて税別)。
    ・サーボモーター(4・9・11・14・18・21・24・26・28・30・32・35・38・40・43・45・47・51号)各2,306円
    ・ACアダプター(33号)、タッチセンサー(57号)各4,620円
    ・カメラボード(42号)5,546円
    ・microSDカード(54号)、バッテリー(59号)各7,398円
    ・Raspberry Pi3(37号)、タッチパネル付き液晶ディスプレイ(69号)各8,324円
    ・ヘッドボード(48号)、メインボード(64号)各9,250円
    ※号数は予定です。

 

ヘッドボードやメインボードに至っては約1万円と非常に高価です。さらに、microSDカードも7398円と、電器屋で購入した方が安いんじゃないかと思う価格設定です。

これだけの70号をかけたロボットの完成予定は、2018年9月、製作期間は1年と半年になります。非常に長期間にわたり、これだけの出費とロボット作成に費やせるか考える必要があります。

 

もうひとつ気を付けたい!追加号の存在

これが指摘しておきたい落とし穴です。今回の雑誌「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」では、公式HP上では70号で完成ということになっています。しかし、本当に70号で完成しないということも考慮しておく必要があります。

週刊マイロボットでも当初の完成予定だった号から20号近く後ろ倒しになった経緯がありました。こればっかりははじまってみないと分かりませんが、予定の20万円をオーバーすることは起こり得ることです。

 

組立にかかる時間・お金・労力を考える

今回の「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、非常にロボット好きの人の興味・関心をくすぐる雑誌です。購入しようと思っている人もたくさんいると思います。しかし、しっかり事前にどれぐらいの費用・どれぐらいの組み立て時間・どれだけの労力がかかるか見積もっておかないと、挫折してしまい、後悔することがよくおこります。私もその一人です

さらに、こういった雑誌でそろえるシリーズは、普通に二足歩行ロボットのキットを購入した方がよい場合も多いです。よく考えてから購入を決定することを強くオススメします。

 

鉄腕アトムと同じ週刊ロボット作成シリーズ、「週刊ロビ2」が2017年6月に創刊されます。それぞれの作成期間・総額・機能の違いについて比較調査した記事をアップしました。

yamataso.hateblo.jp