既存産業はマジでヤバイ?高齢者にもスマホモバイル、デジタル化の波
まだまだ既存産業のすべてがスマートフォンなどのモバイル・デジタルに対応できているとは言えない状況です。今までこれでやってきたという意見で、デジタル化の波に乗らない人も多くいますが、ハッキリ言ってヤバイです。正直、その頼みの綱だった、デジタル機器を敬遠してきた高齢者層も、どんどん乗り移っています。
マクドナルドで受けた衝撃
今日は休みで出かけていたところ、暑さに負け、どこかで休憩しようと思い、見つけたのがマクドナルドでした。そこで、シェイクを飲み、涼を取りながら休憩していたのですが、隣に高齢の女性が座ってきました。ふと横を見ると、衝撃的な光景が目に飛び込んできました!
スマホ2台持ちで画面に表示されていたのは
なんと、机の上には2台のスマホが置かれ、高齢の女性が非常に高速にタップやフリックを駆使しています。
何を操作しているのか?画面をのぞき込んでみると、そこには、「ポケモンGOが!」
片方のスマホでポケモンを捕獲しつつ、もう一方のスマホでポケモンステーションのアイテムをゲットしていました。その指の速さといい、無駄のなさといい、2台のスマホを同時に扱う能力といい、完全にスマホを使いこなしていました。
高齢者もスマホが当たり前の時代が
高齢者はデジタルやスマホなどの最新のモバイル機器を敬遠するといわれてきました。しかし、今回のマクドナルドで高速でポケモンGOを2台プレイする高齢女性を見て、気づきました。
日本社会でスマホが当たり前の時代がもう来てしまっている…
既存産業はマジでヤバイ
語彙力が疑われる表現ですが、今後更なる厳しい淘汰が進みます。過去にわかりやすい例でカメラ業界が良く言われました。
この流れに近い形で淘汰を受けます。
紙業界は川上から川下まで大打撃
雑誌や新聞などの紙業界は、高齢者頼みで収益を得ていますが、これもそのうち終わると見ています。マンガも、少し前までは紙の方が読みやすいという声が多かったです。しかし、利用者は電子書籍の利便性に気づきつつあるし、そもそもスマホに最適化したマンガも生まれてきています。そうしたら、そうして生まれたマンガは紙では読みにくくなります。
さらに、高齢者がメインターゲットの新聞や雑誌も、紙というデバイスがスマホに負ける日は近いと思います。元々、高齢者が抱える「老眼」に対する回答は紙というデバイスでは出せていません。もちろん老眼鏡で解決していますが、それがスマホなら、拡大・縮小もすでに備わっています。唯一の優位性というのは、まだスマホで新聞や雑誌を読む文化がないという経験値的な要素のみです。
しかし、これが高齢者がスマホを巧みに使いこなす光景を見て、スマホで新聞・雑誌を読む文化が、もう間もなく近づいていることに気がついてしまいました。恐らくあと数年で、そうした文化が出てきて、ペーパーメディアは衰退を辿ると見ています。
小売業や飲食店も例外ではない?
小売業や飲食店も、デジタル化は避けられません。現在は常連やひいきのお客で経営が成り立っていても、そういった人たちも死別や引っ越しなどがあります。
今、食事しようと思ったらまず何をしますか?
まず、スマホで調べますよね。
そうした時にアピールできるSNSやHPがないと厳しいのが現実です。食べログやホットペッパーでも、評価0のところは飲み会にチョイスするのは、リスクを考えると、躊躇してしまいます。
では、食べログやホットペッパーの情報を充実させればよいのでしょうか?しかし、食べログやホットペッパーは飲食店からお金を取るビジネスモデルです。その手数料は年々増加しており、負担も大きいです。そうした負担から逃れるためには、お店のHP・SNSを駆使して、アピールする必要があります。
少子高齢化で人口も減っていく中、飲食店の商圏も縮小せざるを得ません。そのため、より多くのお客にリーチできるお店が競争に打ち勝つ近道です。リーチを増やすためには、利用者のスマホのサーチに引っかかる必要があり、そのためにはデジタル化が必須になります。
終わりに
今回、たまたまマクドナルドで見かけたスマホ2台持ちでポケモンGOを巧みに操作する高齢者に衝撃を受けました。今までデジタルデバイスに疎いとされた高齢者にもデジタル化の波が来ていることをこの目で目撃してしまいました。
その結果、既存産業は壊滅的な被害を受けます。紙や印刷業界は、売上縮小のペースは今以上に加速します。それ以外にも、飲食店や小売店も、デジタル対応の差が売り上げに直結すると思います。
既存産業にとっては、「チーズはどこに消えた」です。
まだ、チーズは残っていますが、ここからは急速にチーズが減ります。なくなってしまってからでは、次のチーズを探す体力が残っていないかもしれません。厳しい世界ですが、デジタル・スマホの世界にチーズを探す期限が来ている、そう思う今日この頃です。