ブロガーとして生きる道は能動的なユーザーを取り込める深化ーバーティカルメディア化
スマホ全盛時代・動画台頭時代に、ブログによる情報発信を行うブロガーはどのように生きるべきなのでしょうか。今多くの人がこの問題の壁にぶつかっています。その壁を乗り越えるための解答の1つとして、情報の深化を挙げたいと思います。
参考・勉強になるブログ
ちょっとした勉強会に参加したおり、こちらの「KOMUGI」というブログを紹介されました。
このブログは、久保田大海という方が運営されています。勉強会のジャンルである記事が面白いと薦められ、読んでいたのですが、もうひとつ面白い記事を発見しました。
こちらは、ブロガーでお金を稼ぐことについて論じた記事です。ブロガーのポジショニングからマネタイズのポイントまで分かりやすく解説されています。その中で、ブロガーになりたい人にとって、現在ブロガーで稼ぐのが難しくなっている理由を論じ、今後目指すべき方向性を示しています。
ブロガーがブログで目指すべき方向性
先程の記事に触発されてか、自分でもどのようにブログを書いていけばよいのか、改めて考えてみました。先程の記事ではスマホ普及率の発展で、ユーザーの行動モデルが大きく変化したといいます。検索による能動的なスタイルから、SNSのタイムラインのような受動的なコンテンツ消費モデルに移り変わっているとのことでした。
また、環境的な側面として、SNSなどのプラットフォーム上で勝負するビジネスは、プラットフォーマーの意向によって、インプレッション(リーチ数)が握られてしまっている現状を伝えています。
ユーザーの行動モデル変化
前者の行動モデル変化は、Webメディアからネイティブアプリへ、コンテンツ消費の場所が移ったことを意味します。その結果、グノシーやスマートニュースのような、キュレーションメディアが台頭してきています。ブラウザを開いて、検索して興味あるWebサイトを閲覧するという行動が減少していることを意味します。実際にグノシーでニュースを閲覧し、メルカリで気になる商品を調べていたら、あっという間に余暇時間が過ぎてしまいます。
ブログはGoogleに生殺与奪を握られている
後者はWebメディアは一見独立性があるように見えますが、実はGoogleの検索エンジンというプラットフォームに依存する構造になっています。
Googleアナリティクスなどで、ブログへの流入元を調べてみてください。多くは検索によるものだと思います。私の運営しているWebサイトも、7割は検索によるアクセスが占めています。すなわち、月間平均5万PVのうち、3万5千となる計算です。すなわち、Googleの検索エンジンがもし自分のサイトを不適切と判断し、検索からの流入経路が絶たれてしまうと、月間1万5千PVまで落ち込む恐れがあります。
さすがにそこまではないかもしれませんが、かつてDeNAのキュレーションメディア「Welq」を発端にして、Googleの検索アルゴリズム変更がありました。
その時は、医療分野のブログについては軒並み検索順位を下げられ、近い事象が発生しました。今後も同様の事象が起こりえる可能性は十分考えられます。
ブログの方針の1つの解答:深化
では、どうすればよいのか。ブログの方針として、1つの答えは情報の深化、すなわちより専門的で深い情報を届けることです。
先程紹介したように、スマホユーザは受動的なコンテンツ消費の時間を増やしています。こちらの領域には、
がプレイヤーとして存在しています。これらはあまりにも巨大すぎて、個人で勝負を挑んだところで勝ち目はありません。
けれども、能動的に調べるユーザーは絶対になくなりません。例えば、調べたいことがあった場合は、上記ではなく検索によって調べるニーズはまだまだあります。すなわち、もう検索で流入するユーザーをターゲットにするしかありません。そのためには、SNSやニュースキュレーションなどには出てこない専門性が高い領域に対して、深い情報を提供することが求められます。この方向性が「深化」につながります。
ブログからバーティカルメディアへ
目指すべきは、色々なトピックに対して雑記のような形で書くのではなく、ある特定のジャンルに絞った内容に特化したものにします。すなわち、バーティカルメディアですね。実際に最初から絞る必要はありませんが、記事が100記事近く蓄積したタイミングで、そのブログで最も扱いが多いものに特化していく方向にテーマを修正していくとよいと思います。
バーティカルメディアは、あるテーマ・トピックに特化しているため、そのテーマ・キーワードでは非常にSEOの力が強いです。さらにユーザー属性を絞っていることで、マネタイズもPV数だけにとらわれない戦略が取れます。
バーティカルメディアは検索エンジンに依存
しかし、そうすると、最強のプラットフォームであるGoogleの検索エンジンに依存する形になります。ただし、これは正直致し方ありません。ネイティブアプリですら、appleやAndroidのプラットフォームに依存していることになります。特にiPhoneのアプリは、大手アプリであろうが、規約に反したらアプリをリジェクトされます。そういった意味で、どんなコンテンツも何かに依存して配信しなければなりません。
けれども、検索エンジンというのはある程度ユーザーニーズを求めるものでなければなりません。すなわちユーザーの求める情報を提供すれば、それはグーグルも評価せざるを得ません。そのためにはバーティカルメディアという方向が正しいです。
終わりに
今回、ブログで目指すべき方向として、バーティカルメディアという解答例を紹介しました。これは私なりに考えた結論であり、元々触発された元の記事では、ブログはやめておくべきとあります。(元記事にはライブ配信のSHOWROOMなどの投げ銭を1つの解として紹介)
ただ、こうした動画配信は先行者利益を得られなければ、着眼点が求められます。他の配信者との差別化です。このためには、顔出しや個人情報の切り売り等も求められると考えます。
そうした点で考えれば、情報の深化に必要なことは勉強だけです。あとは記事のフォーマットをテンプレ化できれば、そこまで難しくありません。
ただ、バーティカルメディアといっても、どういったテーマを扱うかというが重要です。メジャーすぎれば、競合が多く、ニッチ・マイナーなら競合が少ないものの、ニーズも少なくなります。もし、ニッチを狙う場合は出口戦略のマネタイズまでしっかり設計を行わなければいけません。
なかなかブログ運営・記事執筆は難しいと感じる今日この頃です。