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Webサイト運営を考える~戦略・仮説検証・情報収集・Webで言えないこと

現在月間3万PVのWebサイトを運営中の管理人が、どうすればアクセスアップするか考え、そのための情報収集方法を探し、さらにWebでは言えない意見・主張を吐露するブログ

DeNAのまとめサイト問題をWithnewsが取り上げ!迷惑料1件1000円に被害者困惑。企業側目線で考えてみる。

朝日新聞のWebメディア「Withnews」でDeNAまとめサイト問題が取り上げられました。

withnews.jp

内容は、著産権侵害に対して、被害者へ金銭の支払いについて紹介しています。内容をまとめると、

  • 画像1か所につき1000円の迷惑料
  • その金額の算定根拠の説明はなし
  • より低い金額を提示された被害者も
  • 無断転載は、画像が最大74万7643件、記事が最大約2万件

といった内容でした。

 

取材された被害者の迷惑料

記事で紹介されている被害者3名の迷惑料の額をまとめると、

  1. 画像7点:7000円(1点1000円)
  2. 写真14点:14000円(1点1000円)
  3. 画像19枚:3000円(1点158円)

という形で、1人目と2人目は1点1000円に対し、3人目の方は、19点も無断利用され、著作権侵害されているのに1点約158円ととても低額な評価をされています。

 

3つのなぜ

さらに、記事の中では、以下の3つのなぜが気になるポイントです。

  1. なぜ迷惑料なのか?
  2. なぜ金額が1000円なのか?
  3. なぜ、金額が低いケースもあるのか?

1つの目の迷惑料ですが、著作権侵害か投稿者の種別とコンテンツ使用方法にも難しいケースもある」ことから、慰謝料ではなく、迷惑料という形になっていると説明されています。しかし、こんな茶番プラットホームを作っておいて、投稿者種別、一般の投稿者か、DeNAが雇ったライターかで責任逃れをする。恐らく、「一般の投稿者の場合は、関知しない」というスタンスだと思います。このあたりは確かにグレーゾーンで企業対応として巧みですが、この期に及んで言い訳に利用しているのは、なかなかの強者です。

2つ目の迷惑料ですが、記事では著作権侵害の被害額について以下の参考ケースが紹介されています。

盗用への請求額を決める場合、プロ写真家でなくても「著作権等管理事業者」の定めを参考にするケースがあります。その一つ、日本写真家ユニオンは1年間のネット掲載で1点につき2万5000円の使用料を定めています。

 今回の迷惑料1000円はその額のなんと4%です!さらに3番目の低額のケースの方の場合は、使用料の1%以下になります。その算出根拠は、一律かと言うと、そうではないので、そういった金額算定のプロセスの公開は必要不可欠と思います。

そもそも、著作権侵害かどうか判定したいのに、内容を公開しないというのは、かなり卑怯です。著作権侵害親告罪なので、被害者が主張しなければ、発生しません。それなのに、あったかどうか、分からないようにしています。これは明らかに被害額を抑えるための方針で、あれだけ大々的に調査報告したのに、「セコさ」を感じます。

3点目は、おそらく内容で足元を見ていると思います。「人によって態度を変える。」人なら当たり前ですが、大企業という立場で、それを行うというのは・・・・もちろん額がきちんと高額(2万5000円程度)であれば、パクリ記事のページビューで判断というのも、一定の理解もできますが、1000円と、158円です。

 

DeNA側の目線で考えてみる

今回の件は、一般のユーザー目線では、「なんてひどい対応なんだ!」という印象しか持ち得ません。そのため、企業目線で考えてみたら、3つのなぜが少しでも理解できるのではと考えました。

そのために着目したい数字は、

「無断転載は、画像が最大74万7643件、記事が最大約2万件」

という数字です。これは調査委員会が報告したもので、サンプリングして統計的に算出したもので、おそらくもっと実数は多いと思います。ただし、実数はどのキュレーションサイトもすでに非公開のため、算出できないため、この数字を基準にします。

先ほど画像1点で1000円の迷惑料としていました。そうすると、全体での額は、

74万7643(件)×1000(円)=7億4764万円

という被害額になります。さらに記事も同額で1000円とすると、

2万(件)×1000(円)=2千万円

合算すると8億近くになります。もし、著作権違反の基準に従った算出をすると、画像だけで

74万7643(件)×2万5千(円)=186億9107万円

この数字は、昨年2016年3月の決算時の営業利益のほとんどが吹っ飛ぶ金額です。さらに、iemo、ペロリの減損処理による額を加えると、赤字に転落するほどのインパクトです。そういった意味で、規定通りの金額を支払う余裕はないということが、DeNAの台所事情から明らかになりました。

この金額をできるだけ抑えるため、「あまり声が大きくない人には額を低くしてやろう」という選別をしているのだと思います。すでに、減損額もあります。さらに、この処理でかかっている人件費も莫迦になりません。なんとか支出を抑えたいため、下げているのだと思います。

 

終わりに

今回、DeNAまとめサイト問題の迷惑料が1000円と低すぎると、Withnewsで取り上げられました。一般人からすれば、「ひどすぎる」と思いがちですが、企業側の数字から算定してみると、被害額をできるだけ抑えて、業績に影響を与えたくないという思惑が見えてきました。

ただ、この金額は著作権侵害を受けた人からすれば、不当な金額です。大変かと思いますが、被害者が団体として交渉することで、交渉の煩雑さや、被害額の交渉が進められると思いますので、ぜひ頑張って、著作権侵害の正当な慰謝料を受け取ってほしい。そう思う今日この頃です。